投稿

9月 27, 2009の投稿を表示しています

映画のユートピア

脚本家、君塚良一さんの著書「脚本(シナリオ)通りにはいかない!」の映画評を読んでいるうちに、映画「デーヴ」が観たくてたまらなくなった。大好きなアイヴァン・ライトマン作品なのに、観ていなかったというのも悔しかったし、ケビン・クラインによる、ひとり二役の怪演が見物だろうと思った。そして、非常に面白かった。感動的でもあった。
主人公のデーヴ・コーヴィックは、現大統領ビル・ミッチェルに瓜二つ。そのことをネタにしていたところ、なんと本当に大統領の替え玉として登用されてしまうのだ。その上本物のビル・ミッチェルが脳卒中で倒れてしまい、本格的に大統領を演ずる生活が始まる。デーヴは善玉、ビルは悪玉。見た目はそっくりだが、性格も価値観も正反対である。大統領の影武者となったデーヴは、その明るく正しい性格のままに、次々と善政を打ち立てて、病めるアメリカに、ひとときのユートピアを実現していく。
最高のエピソードは、替え玉大統領のデーヴが、あわや廃止となる孤児院の運営予算を救うところ。本物の大統領補佐官を出し抜き、国家予算にメスを入れ、無駄な防衛費などを削りまくっては、孤児院の運営予算の維持を閣議決定する。まずはあり得ないストーリーだが、こんなことが「実現」できるのがコメディ映画の素晴らしいところだ。シリアスな映画では浮いてしまう話だが、コメディでは「笑い」という特効薬により「実話」に仕立て上げられるのだ。

つづきを読む>>>


ネットによる価格破壊

9月25日の日経朝刊から、3つ別々の記事を拾ってみる。いずれも「ネットによる流通」が原因となって起こった「物価下落」に関するものだった。その要旨をまとめて並べてみよう。
その1「価格破壊-新たな潮流-ネット・PBが主役」 景気は最悪期を脱したが、物価下落は止まらない。需要ギャップの拡大に加え、プライベート・ブランド(PB=自主企画)やインターネットの普及といった構造変化が新たな価格破壊を起こしている。
その2「パソコン勢力図に変化-ネットブック-低価格・小型」 小型のノートパソコン「ネット・ブック」がパソコン市場の牽引役となっている。安く、持ち運びやすい点が消費者に受け入れられ、瞬く間に世界的なヒットとなった。市場を活性化する一方で、パソコン価格の低下を促し、業界の勢力図にも影響を及ぼしている。
その3「東京ゲームショーきょう開幕-ネットが主戦場」 ソニー・コンピュータ・エンタテインメントの目玉は「PSP go」で、ゲームソフトはすべてネットから取り込む。パッケージにして店頭などで販売する従来の仕組みを根底から覆す。販売店側からは「ソフトで稼ぐ仕組みが崩れかねない」と懸念が広がる。