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12月 30, 2012の投稿を表示しています

今年はアンダンテくらいでいこう

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恒例の元朝参りで、柴又の帝釈天を訪ねました。矢切の渡しを渡ったので、船着き場わきに咲いていたサザンカを描きました。帝釈天の参道は沢山の人出で賑わっておりまして、日本の原風景のようなこの門前の商店街が元気なことに嬉しくなりました。「男はつらいよ」のシリーズも終了してしまってもう15年ですが、この商店街が忘れられることはないようです。
たくさんの参詣客にまじってゆるゆると歩いた。だんご屋、うなぎ屋、飴屋、煎餅屋、軒を並べるお店をゆっくりと眺めながら。目に映る後景が新鮮。思えばいつもは早足で歩いている。周りの風景など見ることもなく大股で歩いている。
アンダンテという歩く速さというのは本来こんなものかも。今日のはむしろラルゴくらい?自分の周囲に目を配りながら、ゆっくりと歩くのっていいですね。今年はまわりを見渡しながら歩く余裕を持ちたいものです。みなさま本年もよろしくお願いいたします。
サザンカの 首かしげてはながめおり ラルゴであゆむ柴又の寺
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異国のお菓子の味をとても近くに感じた

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おそらく今年最後の水彩画になると思われる一枚を描きました。でもこれはこのお菓子の実物を描いたのではないのです。この異国のお菓子、実際にはみたことないのです。

この夏より、スエーデンはゴッドランド島という極北の異国に暮らすお友達が送ってきてくださった写真をもとに描かせていただいたものです。このようにして、私は何万キロも離れた異国の味覚に想像をはたらかせ、ちょっと食欲をはたらかせながら、絵を描くことができたしだいです。こういうコミュニケーションはうれしいです。

思えば大変な時代だね。感慨ぶかい。
しかし現代ってどこかおかしくないか?

名作のカゲに芋の煮っ転がしあり

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「男はつらいよ」シリーズ。全部で48作もあるのに、どれも面白い。クオリティが高い。なぜだろう。いやなぜだろうはないだろう。山田洋次監督はじめ、スタッフと役者がベストを尽くして作られたものだからだ、当然だ。
でもやはり、なぜだろう、と考えてしまう。世の中に、監督やスタッフがベストを尽くさない作品なんて無いのだ。なのに、面白い作品とそうではない作品が生まれてしまう。これは不思議なものだと、いつも考える。
ブックオフで『「男はつらいよ」うちあけ話』という本に出会った。著者は、松竹でシリーズの広告宣伝を担当していた池田荘太郎さん。池田さんの肩書きは「寅さん課長」という。まさにシリーズとともに生きた証人の言葉で書かれた本だろう。よし、このシリーズの秘密をさぐってみよう。