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3月 23, 2014の投稿を表示しています

明治44年に大学は出たけれど

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夏目漱石は、小説のみならす、講演の名手でもあったそうだ。明治44年に明石で開かれた講演会の内容が「道楽と職業」というタイトルで出版されている。

その中で、大卒者の就職難に触れている。当時の大卒者の数たるや、現在とはまるで違うだろうし、社会における職業のあり方も全く異なったはずた。しかし大卒者にとって、就職というものが簡単ではなかった。この点だけは、現代と似た状況であったようだ。

漱石は「最高等の教育の府を出」た若者たちが、「何か糊口の口がないか何か生活の手蔓はないかと朝から晩まで捜して歩いている」。「三ヶ月も四ヶ月もボンヤリして下宿に入ってなすこともなく」しているものや、ひどい場合、「一年以上も下宿に立て籠って」いるものもいる、と嘆いている。

「職業の種類が何百とおりもあるのだから」どこかに決まりそうなものだが、「ちょうど嫁を貰うようなもので」、「いくら秀才でも職業に打付からなければしようがないのでしょう」。もっともな話である。

アイラ島のボウモア18年

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仙台から高校の同級生のE教授が上京してきた。そうだな、彼と僕との共通点といえば、高校の卓球部で、いつもラリーの練習をしていて、同じ頃に辞めたことかな。専門領域も学力レベルもまるで違うのだ。僕は放送局出身のエンタメ系。彼はいまや日本の物理学を背負って立つくらいの先端的研究者。

彼の研究は先日の日経サイエンスでも紹介されていて、海外の科学誌にも掲載されている。そういう世界的レベルの方。せっかくそういう本人が目の前にいても、研究の内容について、僕は理解するどころか、質問することすら出来ない。歯がゆい。

存在するとかしないとか

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今月のナショナルジオグラフィックの特集で、ブラックホールを取り上げていた。アインシュタインは、その存在を否定していたというが、現代の天体観察データによると実際にあるもののようで、物凄い勢いで、物質を飲み込んでいて、光すらもそこから逃げ出せないらしい。

データ上、そこにあると言われても、実際に目で見ることは出来ないんだよね。目には見えない。ということは、僕たちの常識でいうと「存在していない」というものの部類にはいるのでは。凡人の僕にはそのように思える。