嵐のシンポジウム
メディア学部主催のシンポジウムに参加しました。ソーシャルの時代到来を受けて、 社会企業家による活動を考えるトークイベント でした。台風17号が猛スピードで北上中という悪条件にも関わらず、沢山の参加者で盛り上がりました。 キーノート・スピーカーは、デイビッド・グリーン氏。インドなどの貧困地域での医療活動にあたる。医療活動といっても、医師団を送り込むとか、地域医療の充実とかそういうことではない。いわゆる、市場破壊による医療イノベーションのことらしい。 白内障の手術や、補聴器の購買などは、アジアの貧困地域にとっては、あまりに高額医療である。貧困であるために、治療を受けられずに失明してしまうお年寄り、耳の聞こえない人々を救うプロジェクトだ。 理屈は簡単。医療機器や医療用材料の高騰を作り出して、高利潤をもくろむ大企業の向こうを張り、低価格の製品を生み出す仕組みを起業するのだ。低賃金の労働者を確保し、高水準の技術保有者を雇い、サプライチェーンを抑え、公的ファンドの支援を取り付ける。そして、大企業には逆立ちしても実現不可能なくらいの、低価格の医療サービスを実現するのだ。