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Showing posts from June, 2017

すごくシンクロしている

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このところ、すごくシンクロしている。シンクロとは便利なものである。パソコンのデータをシンクロする。スマホの住所録、メールの受信箱やフォトデータも、あっという間にシンクロする。あちらのパソコンやこちらのスマホ、どれもがシンクロする。(☆1) あちらからこちらへこちらからあちらへ、データをコピーして使っていた時代もあった。あの時代と比べると、どの端末もすぐに使えるとは、実に便利になったものだ。 しかし一方で、シンクロが気になることもある。 電車の中の不機嫌な顔。 スクールバスの無気力な顔。 都心の歩道でイラついている顔。 みんな悪いほうにシンクロしている。不機嫌やイライラが移るスピードは早い。「空気を読む」という表現があったけど、気分の伝搬はまったく「音速」並みだ。日本の都市部などは、このままいくと不機嫌やイライラが充満してしまうのではないか。 昨年学会でおとずれたバリ島で、珍しくコーラを飲んだ。 太陽の下のレストランで、ウェイターのおじさんの笑顔が優しい。流れる雲と青空が、グラスの水滴に映っていた。自然と微笑みが浮かんでくる。 こんな空気ならば、いつでもシンクロしていたいですね。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - (☆1)シンクロナイズ = Synchronize 複数の出来事が同時に起きるようにする 複数の時計などの時間を合わせる 実は時々データのシンクロがごちゃごちゃになり それでイラつくということもあるのですが...

内側を見る

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人類が星図を作りはじめたのは太古の昔のこと。自分たちが住む地上の地図を完成させるよりも早く、天空の地図を完成させていた。 思えばそれは当たり前のことかもしれない。天空を見上げて観察するほうが、地上を探索するよりもずっと簡単だからだ。星たちの運行については正確な知識を持ちながら、自分たちの足元にある地球についてはあまり知らなかった。

働かないアリ

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アリの世界にも、一定数の「働かない」アリがいるそうだ。 10,000匹のアリが住むコロニーでは、約3,000匹が巣穴から地表に出てきて仕事をしている。食料を集めたり、巣穴を修理したり、他のコロニーのアリを威嚇したりして働く。そして、ほとんどは数週間で死んでしまうという。 その間、巣の奥の方には、7,000匹のアリたちが、幼虫の面倒を見たり、連携作業で食料を運んだりしている。しかし、どう考えても巣穴の中の労働力に、7,000匹は必要ないので、おそらく1,000匹くらいは、ほとんど「働いていない」と考えられている。 それでは彼ら「働かない」アリたちは、何のためにいるのか。いつか、巣穴が崩壊するなどの「一大事」が起こった時に、大活躍するのかもしれない。しかし「一大事」などに遭遇せず、一生の間ぶらぶらするだけで終わるアリも相当数いるという。 長い長い進化の過程で、種族を維持していくためには、こうした「働かない」アリも決して無駄ではない。きっと何万年かに一度くらいの大異変に備えているのであろう。( ☆1 ) 人間という種属においても、おそらく同じ理屈が通用するだろう。だとすれば、私もこのダメ人間のままで、OKなのかもしれない。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ☆1:「アリはなぜ、ちゃんと働くのか」 デボラ・ゴードン  p.56

自分で決める

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花には「何の花になるか」を自分で決めることはできない。当たり前のことだが、球根の時から、百合は百合の花を咲かせることに決まっていた。 封建主義の時代では、人も生まれながらに将来が決まっていた。選択の余地もなく、武士の子は武士、商人の子は商人となった。職種や身分は自分が選択するものではなかった。

何を食べているか

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わたしの身体とは、わたしが食べたもの。 食に無頓着だった私も、最近はちょっと意識が上がったのか、フレッシュネス・バーガーに行くようになった。値段はちょっと高め。でも、インテリアも洒落ていて店内は清潔だし、なにしろハンバーガーが出て来るまで10分近くかかるというのは、食べ物がきちんと料理されている証拠。 ファーストフードとはいえ「ここなら安心」と思えるところで食べたい。なにしろ いまどきは、食べものでさえ、何がフェイクで何が真実かわからない。