芸術家は食えない
アマディのカマキリ わたくしはアーティストを無条件で尊敬いたします。 アーティストといえば、芸術家。芸術家というものは、社会的地位や収入、名声などとは関係なく、自分自身の芸術の道を極めるもの。ゴッホにしろ、モジリアニにしろ、制作に没頭していた生前は、自分の作品が何億円という価格で取引されるなど、夢にも思わなかったはず。 判っていても、そう出来ないのが現代。ついつい、手近なところで成果を挙げて、ちょっと有名になろうとか、ちょっと儲けてやろうとか、ベリー・ショートサイトな(超短視眼的)欲求に走ろうとする。私自身が、とても怪しい。いまどきの学生も、とても怪しい。芸術をやりたいのか、有名になりたいのか。結局は「芸術家として有名になって、お金持ちになりたい」というのが、いまの私たちの「本音」なのですよ。 とても心配なのが、美術大学の男女比です。ものすごく女子が多いんですよ、いまの美大。どこでも大体そうです。いまの男の子たちは「芸術」を目指さなくなったんだろうね。やはり「芸術家では食えない」という現実を知っているからでしょうか。いまや日本男子は美大を目指さないのか。 そんなことを考えつつ、 NHK・BSの「たけしアート☆ビート」 を見ました。(☆1)