マイクロ・フロー
ガムを噛む。コーヒーを飲む。喫煙する。 こうした行為を、ポジティブ心理学という学問では、マイクロ・フローと呼ぶ。☆1 フローというのは、なにかに没我的に熱中していて、世の中の心配事や不安、退屈さを忘れた幸福な状態のことを言う。金銭や名誉、地位などとは関係なく、内発的な欲求によって没入して心から楽しめる状態だ。たとえば、作曲に熱中する作曲家、難所に挑戦するロック・クライマー、試合中のバスケットボール選手、手術中の外科医など。 それに対して、マイクロ・フローというのは、そういう内的価値観での没入のできない人、仕事を心から楽しめない人、社会から疎外された人が、日常でたびたび経験するもの。本当のフローの代替物のようなもの。 うわー大変。 僕は毎日コーヒー飲んでるんですけどね。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ☆1:ミハイ・チクセントミハイ著「楽しみの社会学」より ほかに、テレビを見る、ラジオを聴く、 ぶらぶら歩く、ゲームやスポーツをするなど