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Showing posts from August, 2013

選択の余地がない場合には

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坂から見上げた浦上天主堂 人それぞれに。それぞれの人生。それぞれに「選択」を続けた結果が、いまのその人生の状態になっているのだ。僕なんかはいつのまにか、50代半ばに達しようとするわけだが、いよいよもって「自分自身の選択」によってたどり着いた結果に、我ながら驚く毎日である。でも、なんにしろ、すべては自分の選択の結果である。 なんでこうなっちゃったんだろう。そんなこと言ったって、こればかりは他人のせいにはできない。すべては自分自身の「選択」の積み重ねなのだから。 夏休み中の大学で、事務作業の整理などをしながら、HDDにたまった番組などを見ていた。本当は「ハリウッド白熱教室」というEテレの番組を見ようと録画予約していたのだ。いつのまにかそのシリーズは「コロンビア白熱教室」というシリーズに変わっていたのだ。何だろうこれ?と、思って早速彼女の著作「選択の科学(Art of Choosing」を買って読んでみました。

新しい芽は生まれている

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「そうぶんさい」というコトバを知らなかった。「総文祭」と書くのだが、これはつまり高校生の文化部におけるインターハイなのだ。書道から、写真、新聞、演劇、そして放送番組と、高校生の文化的想像のお祭りである。 今年はこれが長崎で 「しおかぜ総文祭」 というタイトルで開催された。私の勤める大学の学部PRのために、はじめて参加してみた。長崎という場所も素晴らしかったのだが、実際にこの「総文祭」なるものに参加してみると、「日本の高校生はなかなかやるものだ」と感心してしまった。

長崎はどこにあるのか

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瀬戸内国際芸術祭の総合ディレクターを務める北川フラムさんの言葉。朝日新聞土曜版の特集、フロントランナーに紹介されていた。「美術は人と違うことをやって褒められる数少ないジャンルだからね」 なるほどそうだ。美術というジャンルは人まねばかりではいけない。最初は模倣をして勉強するものだが、最終的にはオリジナリティが重要になる。「人と違うことをやる」というのは、言うのは簡単だが、実際にはなかなか出来ないことだ。 またまた苦言になってしまうのだけど、最近では「人と同じことをする」若者が多いような気がする。研究テーマを選ぶ際にまず先行研究というものを探すのはいいのだけれど、だいたいは見つかった先行研究の後追いのようなテーマを選ぶなる。「ぜんぜん違うことをしよう」ってことにはならない。誰かのつけた足跡の後ろを歩こうっていうことでいいのかしら。いつもそう思う。

絵はがきがとどくまで

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長崎出張のおりに、時間をみつけて実家に絵葉書をだした。自分としては珍しいことである。長崎という土地が持つ、異国情緒のようなものが旅情をかきたてたのか。端っこに水彩画も描いた。 出した後は届くまでが楽しかった。「いまごろは郵便やさんが運んでくれてるかなー?」とか「着いたかな?」などと想像して楽しむ時間ができた。そのつど、なんだか良い気分になった。 これは、メールでは出来ないことである。 メールなどというものは、出した瞬間に相手に届いてしまう。電磁波というものに乗っていくのだから早い。高速どころか光速だ。「とどいたかな〜?」なんて言っているヒマもない。