月と地球の天国への階段

月と地球って、惑星と衛星としてはかなり特殊な関係にあるらしい。

ここは地球です

地球を除いた惑星の場合は、従える衛星の大きさや軌道の距離などは、ほどほどの数値があってすべてそれに当てはまっている。しかし、月と地球の関係ではすべてが異常。むしろ、ふたつの惑星が、ともに並んでお互いを回りながら太陽を回っている、というのがふさわしいような状況だとか。ふーん、どっちも惑星と言えるのね。

アーサー・C・クラークさんの本を久々に読んで知った。月というものは、「なんだってそんなところにいるのだ!」というような場所に「居る」らしいのだ。

広い大宇宙を見回してみたら、こんな風な、似たもの同士の惑星ががいくつも見つかるかもしれない。そうすると、その両方に似たような生命体が生まれる可能性がある。しかしクラーク先生は、地球側にしか生命がいなくてホント良かったね、と述べている。

だって、もしも兄弟惑星の両方に、似たような生命体が繁栄していたらタイヘンなことになる。当然、領土争いや資源争いで、お互いを侵略し合うに決まっている。戦争にならないまでも、似たもの同士の人類が両方に住んでいたら、それは薄気味悪いだろうって。

レッド・ツェッペリンが、名作「天国への階段」について、盗作モンダイに巻き込まれているらしい。まだまだ訴訟の第一ラウンドということだけど、中学生の時からこの曲に親しんできた僕としては、とても複雑。なんだって今頃になって。

もしも、月と地球の両側に、レッド・ツェッペリンというバンドがあって、そのどちらも「天国への階段」を発表していて、それが月と地球の両方でヒットして、大儲けになっていたら、どうなるのかしら。

この場合は、これを盗作とは言わない。これは、宇宙の奇跡、進化の奇跡ってことだよね。でも、自然界では、意外にこんな風に、同時シンクロ的に沢山のことが起きたり生まれたりしている。盗作とかモンダイとなるのは、人間世界の特殊ルールがあるからなんだろうな。

また、余計なことを心配してしまったようだ。
しかしまあ、とりあえずは地球人として、しばらくの間、地球のツェッペリンの訴訟問題から目が離せない。

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「時間と宇宙について」
アーサー・C・クラーク ハヤカワ文庫

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