2012年12月31日月曜日

異国のお菓子の味をとても近くに感じた


おそらく今年最後の水彩画になると思われる一枚を描きました。でもこれはこのお菓子の実物を描いたのではないのです。この異国のお菓子、実際にはみたことないのです。

この夏より、スエーデンはゴッドランド島という極北の異国に暮らすお友達が送ってきてくださった写真をもとに描かせていただいたものです。このようにして、私は何万キロも離れた異国の味覚に想像をはたらかせ、ちょっと食欲をはたらかせながら、絵を描くことができたしだいです。こういうコミュニケーションはうれしいです。

思えば大変な時代だね。感慨ぶかい。
しかし現代ってどこかおかしくないか?

2012年12月30日日曜日

名作のカゲに芋の煮っ転がしあり


「男はつらいよ」シリーズ。全部で48作もあるのに、どれも面白い。クオリティが高い。なぜだろう。いやなぜだろうはないだろう。山田洋次監督はじめ、スタッフと役者がベストを尽くして作られたものだからだ、当然だ。

でもやはり、なぜだろう、と考えてしまう。世の中に、監督やスタッフがベストを尽くさない作品なんて無いのだ。なのに、面白い作品とそうではない作品が生まれてしまう。これは不思議なものだと、いつも考える。

ブックオフで『「男はつらいよ」うちあけ話』という本に出会った。著者は、松竹でシリーズの広告宣伝を担当していた池田荘太郎さん。池田さんの肩書きは「寅さん課長」という。まさにシリーズとともに生きた証人の言葉で書かれた本だろう。よし、このシリーズの秘密をさぐってみよう。

2012年12月24日月曜日

イブの夜にメトロン星人を思い出した


先週、珍しく眠れない夜がありました。

羊を数えて夜半に目が覚める。何度目かの深夜、ちょうどメッセージ着信。おっ、どこぞの誰かも眠れないのね。スマホを取り上げました。なになに。「お友達のHさんがあなたを[ SKILLPAPER ]にお誘いしています」とのメッセージ。お友達のHさんはNHK時代の同僚です。いまはなんとスエーデンの大学教授。なるほど眠れないのではなくて時差ね。

[ SKILLPAPER ]とはなかなか面白そうではないか。ふむふむ。自分の専門領域を7つ登録するのね。僕の場合「デザイナー」「料理」「教育」とかのキーワードを入れてみた。なるほどね〜。こんな風に自分の専門領域とか興味範囲をいれておくと、世界中のヒトビトと交流できるのか。明日の朝には、またまた沢山のフレンドたちとつながっているのであろう。

そんなことをやっているうちにいつの間にか意識を失っていた。

2012年12月11日火曜日

35歳になるまでは目をつぶってね


35歳というのは人生の中での、ひとつの到達点かと思います。職場ではある程度のポジションを獲得。少しは人脈もできる。家族や家を持ち肩の荷も重くなる。自分に自信もつき、その一方でさらなる未来に不安も感じる。そんな年齢かと思います。

大学を卒業して10年くらい。

その10年くらいは、無我夢中でいいんじゃないですか。ある意味適当で。ある意味むちゃくちゃで。目の前に見えるとりあえずの目標に向かっていく。とりあえず知り合った人との縁を大切に支え合う。やれることからやっていく。出来ることから覚えていく。

2012年12月5日水曜日

百年後に誰かが開ける


このカンは、内部を密閉することで紅茶を保存している。

僕たちは文章を書くことで自分の記憶を保存している。「記憶を保存する」て「食事を食べる」みたいで変です。でも茂木健一郎先生もいうように、僕たちの記憶っていうのは、結構自分の都合のよいように変えられてしまうものらしいから。

同級生みんなが尊敬している恩師が遺された研究ノートの表紙には「どんなに薄いインクでも記憶に優る」という文字がありました。たしかロマン・ロランの言葉ですか?

僕たちは、自分で保存しきれないほどの記憶や、あまり保存したくないような記憶も保存している。ブログとかメールとか、ツィッターとかたくさん文章を書く時代となりましたのでね。ひとりひとりの人間が考えたり、感じたりしたことを、日々電子空間(古い言葉!)に、知らず知らず保存している。そういうことだよね。

2012年12月3日月曜日

クリングゾルの最後の夏


ヘルマン・ヘッセは、生涯の旺盛な読書を通じて、中国、日本などの東洋思想に惹かれていた。実際に南アジア方面への旅行を通じて著した「インドから」という本もありますし「シッダールダ」という本も書いています。

「クリングゾルの最後の夏」(☆1)という小説は、四十二歳で生涯を閉じようとする一人の画家を主人公にヨーロッパの没落を扱った異色の小編だそうです。読んでみたいけど、なかなか入手できないです。この小説に出てくる主人公たちは、お互いを「杜甫」「李太白」などと呼び合う。彼らの会話は、まるで禅問答。

2012年12月1日土曜日

誰かと一緒にいる時間


11月28日の日経新聞に「感動体験に財布開く」という記事がありました。というか、この記事読むために買ったんですけどね。(電子版で全文見れず→結局実物購入)この不況のさなか、堅調なディズニーランド。バブルの頃よりもお金がないはずなのに、客単価が上がっている不思議。その秘密をオリエンタルランド社長の上西京一郎さんが明快に解説していました。

誰かにプレゼントを買ってあげてもそれは一瞬のこと。でもテーマパークでは、誰かと長時間を一緒に過ごせる。そこが大事。だから、ディズニーランドは三世代で時間を一緒に過ごせるようなパークを目指しているという。なるほどなるほど。ディズニーランドが売るサービスとは「誰かと共有できる時間」なのですね。