2014年11月23日日曜日

世界ルールのはずだったのに

オーストラリアの腕利き大工 / ボブとゴードン

日本の「尺」と、イギリスで使われている「フィート」がどれだけ近いかというと、どちらも見事に「ほぼ30cm」なのです。1尺は30.33センチメートル、1フィートは30.48センチメートル。ね、大雑把に寸法を考えるときには、そのまま使えそうでしょう。

僕がはじめて海外のスタジオで働いた時、わからないことばかりで不安だらけでした。フィルム・オーストラリアという会社との共同制作。オーストラリアはイギリスから独立した国なので、いろいろなことがイギリス流。このとき、この「寸法の共通点」に気づいた時は本当に嬉しかったのです。

「もしかすると、寸法の打ち合わせからして、ぜんぜん話が通じないのでは…」と心配していたのです。ところが、実際にオーストラリアの大工さんたちと話初めて見ると、見事に「尺」が通じたのです。すでに10年以上、日本のテレビ美術の世界で働いていた僕のアタマは「尺寸」に適応しています。僕としては、「尺」を「フィート」に置き換えて言えばそれでいいのです。

「この廊下の幅は、シックス・フィートでね  (=゚ω゚)ノ」

「オーケー、カズ、(`_´)ゞ」

「やった通じる! これなら、なんとかなるじゃん」

2014年11月22日土曜日

巻き尺に気をつけろ



でんでんむしではありません。テープ・メジャーといいます。つまり巻き尺です。こんな便利なもの、いったい誰が発明したんだろう。

僕は以前、テレビ局でスタジオセットのデザインの仕事をしていました。スタジオセットといってもいろいろあって、大河ドラマなどの巨大で重厚なセットから、天才テレビ君みたいに子供向けにカラフルなものまで、幅広いものがあります。デザイナーそれぞれに得意分野があるので、人によって、報道番組の専門家とか、ドラマの専門家などに分かれます。

専門が違っていても、共通の概念として最も重要なものは「寸法」です。どんな大きさのセットを作るかは、そのスタジオの大きさ、天井までの高さ、撮影したい映像のイメージによって決まります。それから、もっと大事なことは、出演者の大きさにあわせることです。巨大なテーブルを作って、これはカッコいいなんて思っても、実際に出演者が座ってみて、変な感じだったり、大きすぎて顔も見えないような状態ではどうしようもありません。