2011年10月31日月曜日

希望にも格差があるのか

ロバート・ライシュ
恐ろしい本を手にしてしまったよ。

その本のタイトルは「希望格差社会」という。なんと残酷なタイトルなのだろう。これからの日本は、希望を持てる者と、持てない者とが差別されるようになるということだ。たった二割の成功者以外は、大卒であろうが高卒であろうが「希望」とは無縁の人生を歩む事になる。そんなきびしい現実。今の学生たちのことを思うと胸が苦しくなってくる。

しかし、著者の山田昌弘氏の本意はそれではない。少子化とグローバリゼーションに流される、日本社会の構造変化への警句だ。この流れに抗するのは容易ではない。しかし、我々自身がこの奔流に流されているという自覚を持つ事で、崩壊する労働環境にある日本社会の脱却点をみつけることができるかもしれない。そう望むからこそ、このような恐ろしい本を書いたのだと思う。

2011年10月30日日曜日

奇跡のミステイク

ノーベル賞受賞者らしからぬ、この優しい笑顔。
北大名誉教授の鈴木章先生。おだやかで謙虚な「いい人」なのだろうな。漠然とそう思っていた。

北海道大学総合博物館で、鈴木-宮浦「クロスカップリング」の展示コーナーを見て、その印象はさらに深まった。在任当時の先生の研究室を再現したコーナー。実物の机や研究室備品が展示されていた。どれも、先生の飾らない質素な研究生活ぶりを示している。手回し式計算機、時計、ペン立て、どれもこれも全く普通のものばかり。高級品や贅沢な嗜好品などは何もない。

「鈴木章・ノーベル化学賞への道」(北海道大学出版)を買って読みました。「クロスカップリング」についてわかりやすい解説が載っているし、この研究がどのように進んで来たのか、面白いエピソードが満載。

この本の中で注目したいのは、鈴木先生に起きた「偶然のミステイク」の話だ。

2011年10月29日土曜日

安全運転

盛大に黄色く染まったイチョウ並木。出張先の札幌で、空き時間に北大のキャンパスを歩いた。土曜日なので、明らかに学生ではない(観光客)みなんさんが、思い思いにカメラを構えていた。

北大の前身である、札幌農学校の基礎を作ったクラーク博士。いつかクラーク先生の胸像にお目にかかりたいと思っていたが、ついにそれが今日かなった。感激。それに、この胸像のあるあたりの環境がすばらしいサクシュコトニ川が流れる広場がバックにあって、博士の遠大なる理想の大きさを語っているようだ。ボーイズ・ビー・アンビシャス。クラーク博士が日本の若者に残した言葉。ボーイズ・ビー・アンビシャス。少年よ大志を抱け。

ところでこの言葉、いまの学生諸君はどう受け取っているのか。

2011年10月20日木曜日

リアル・ヒーロー

自然エネルギーヒーロー「ウサンクス・ジョーンズ」

スーパーヒーロー逮捕される。

新聞でこんな見出しを見たのは10月10日。「んん?」っと思わずズーム・イン。シアトルの街をパトロールするヒーロー「フェニックス・ジョーンズ」の話でした。彼はテレビや映画の主人公ではなく、ベンジャミン・ジョン・フランシス・フォーダーさん(23)という実在の人物。運転手を職業とする普通の青年なのです。自分の車が車上荒らしに合ったことがきっかけになり、自主的パトロールをはじめた。(☆1)毎夜、自主的に夜のシアトルの街を見回り、暴力に合う人を助け、犯罪につながりそうなトラブルを解決している。

その彼になにがあったのか?事件のいきさつを、昨日のサンケイEXで読んで納得。いつものようにパトロールする「フェニックス・ジョーンズ」は、10月9日未明、ケンカをしていた男女に催涙スプレーを吹き付けた。しかしケンカは彼の誤解で、女性を含む4人が手当を受け、ジョーンズは逮捕された。その後彼は不起訴となり、今ではパトロールも再会。よかったよかった。ヒーローにも勘違いはあるよね。ウルトラマンだって時々やってたよ。変身用のベータカプセルが逆さだったり。