2010年3月14日日曜日

デジタルな「がんばれルーキー」



「がんばれルーキー」は、NHKが新学期シーズンに毎年おこなっているキャンペーンです。都会などで独り暮らしをはじめる学生さんにむけての、応援メッセージ。それと「NHK受信料の支払いプラン」のお知らせをします。以前は、学生でも世帯主としてはらっていた受信料が、いまはなんと半額!

今日のロケ地は、オープン間近の東京工科大学・蒲田新キャンパスです。まだ出来たてでぴかぴかの「学生ラウンジ」や12階の「空中庭園」で撮影が進みました。元気な「Juliet」さんが、さわやかな「女子大生一年生」を演じていました。

うららかな春の陽気となった今日は、絶好の撮影日和で、どんな映像に仕上がるのか楽しみです。NHK各チャンネルでの放送は、3月20日から。27日からは、山手線、中央線の「トレイン・チャンネル」でも上映されます。

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2010年3月10日水曜日

巨大3Dシネマ

「おおっ!出てくるー」 

やはり3D映画は、迫力ある大画面で見たいものです。水中からヌゥーっと巨体を現すジンベイザメ、ファイナルファンタジーのリアルな戦闘シーン、タヒチの夕暮れに揺れるヤシの木。映像が飛び出してくるだけでなく、なんだか空気の揺れや、飛び散る水滴が肌に当たるような錯覚。3Dシネマの可能性は限りないものがあると実感しました。

2010年3月10日(水)、Sony PCL さんにお邪魔して、巨大3Dシネマが上映できる「LEDモニター」を見せていただきました。そしてさらに、デジタルシネマの各種デモも見せていただきました。3D映像撮影の経験豊富な技術者の方々と、3D映画の将来について、いろいろとお話しを伺うこともできました。大変貴重な情報をいただいた一日でした。3Dコンテンツをデジタルシネマのスクリーンへの配給システムと組み合わせる。このスキームによって展開するビジネスには限りない可能性があります。またさらに、コンサートや演劇にも、3Dの演出は大きな変革をもたらすのではないでしょうか。

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2010年3月6日土曜日

ぼくと1ルピーの神様

ムンバイのスラム街を舞台にした「スラムドッグ&ミリオネア」が世界的大ヒットとなった理由はなんでしょう? 以下のA〜Dの4つから、答えを選んで下さい。

A:ムンバイのゴミ溜めをパワーみなぎる映像美でとらえた。
B:原作の物語、脚本の構成が素晴らしかった。
C:インドの音楽と、センス溢れる現代的音楽の融合が成功。
D:無名の俳優たちの、純粋で体当たりの演技がよかった。

ファイナルアンサー。答えはBです。あたりまえです。

原作である「ぼくと1ルピーの神様」[*1]を読んでみて、この答えが「B」であることを確信する。世界の誰もが知っているようで知らなかったインドの現実。インドで生まれた孤児の人生に起こりうる出来事にそって、現世の不可思議な姿を描く傑作だ。

[*1] 原題: Q $ A / 原作:ヴィカス・スワラップ
ランダムハウス講談社刊
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350ページを120分に

原作と映画ではいろいろなことが違う。当たり前のことだ。すばらしい本がそのまま素晴らしい映画になるとは限らない。「ぼくと1ルピーの神様」の人物構成や物語の流れを、仮にそのまま脚本にしてしまったならば、出来上がった映画は、長大で理解不能なぐちゃぐちゃなものになってしまっただろう。なにしろ原作の文庫本で444ページ、英語版ペーパーバックで350ページほどの内容(私は文庫本を3日で読みました)を、たった120分の映像で語らなければならない。しかし映画「スラムドッグ&ミリオネア」とその原作「ぼくと1ルピーの神様」の場合、どちらもそれぞれの表現形態のままに、素晴らしい出来栄えだ。


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2010年3月5日金曜日

サマー・ウォーズ

昨年夏話題をさらった映画「サマー・ウォーズ」のDVDが、3月3日ついに発売。興行収入16.5億を達成し、数々の賞を受賞したこの作品の魅力が満載だ。ネットや口コミでの評判から、一躍大ヒットとなった「時をかける少女」(2006年)を手がけた、細田守監督が満を持しての長編オリジナル。キャラクターデザインの貞本義行氏、や脚本の奥寺佐渡子氏など、前作に引き続いての参加スタッフの顔ぶれは、ファンの期待を盛り上げるに十分の布陣。( BD & DVD )

日本の社会全体が、巨大な競争システムに覆われてしまった近未来。この映画に登場する「OZ」は、アバターによる最新鋭のシミュレータであり、社会システムそのものでもある。そしてそこはすでに、各個人がそれぞれに「世界との関係を作る」場所でもある。そして、CMU・ロボティクス研究所で、ある人物によって作られた、強力なキャラクターは、全てのアバターを吸収してしまおうとする。

大家族の絆や、先祖代々の血縁をはなれて、巨大な社会に浮遊してしまった個人。現代社会における「受験競争システム」や「効率的経営システム」というものは、その個人をいとも簡単に取り込み、そしていつか、個性のない一単位に変えてしまう。子供たちに受験戦争から逃れる道はなく、大人たちに出世競争から逃れる方法も無い。大人から子供まで、各個人が終わりのない競争に追い立てられる。

サマー・ウォーズで暴れ回る「ラブ・マシーン」とは、アバター社会における強力な「集票マシーン」そのもの。まるで、たった一回の衆議院選挙で、圧倒的多数の勝利を収めた民主党新政権そのものだ。ラブ・マシーンと、民主党のある豪腕政治家の姿は、何か重なるものがある。浮流する個人の集合体が、いつか雪崩となって、暴走する集団に変わってしまう恐怖。浦沢直樹氏による「20世紀少年」の「ともだち=友民主党」にも通じるテーマがここにある。

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2010年3月4日木曜日

cubism


卒業研究室「エアープロジェクト」に所属する学生による、作品を紹介します。

まずは音楽作品。LOW HIGH WHO? サイトから、ビートメイカー "cubism"のブランドで、発表しています。アルバムタイトルは " Rainbowholic Before Period "  無料ダウンロードリリースなので、是非聴いてみて下さい。ジャケットデザインも素晴らしいですね。 cubism myspace

彼らとは、今年から「サウンドを視覚化」したり、「マルチチャンネルの音声トラックを送受信したり」という実験を進めたいと考えています。それから「マッシュアップTV」というコンセプトで、映像編集データに様々な「メタデータ」を組み合わせて、ユーザーが自由な形で楽しめる、新しいテレビ番組の形も探っていきたいと思います。忙しい研究の一年になると思いますが、楽しみです! 

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2010年3月2日火曜日

スラムドッグ$ミリオネア

スラムとは「貧困で犯罪に満ちた地域」のことだが、インドのスラムはそんなものじゃない。映画「スラムドッグ$ミリオネア」の監督、ダニー・ボイルはそう言う。この映画に描かれているスラムとは、煮えたぎるようなエネルギーと活力、人々のポジティブな生命力を生み出す、パワーポイントのことだ。この映画自体が、混沌の中から生まれる圧倒的なエネルギーに満ちている。

だがそれにしても、インドのスラムは、映画を撮影する者にとっては悪夢のような場所ではないだろうか。映画の製作というものはとにかくお金のかかるもので、効率的に整然と撮影を進めない限り、時間(つまり予算)が湯水のように消えていくもの。明日の予定はおろか、当日の撮影自体が可能かどうかも怪しい場所で、何もかもがその日任せのような撮影は、監督にとって相当なストレスだったろう。

昨日はあったはずの建物が、今日は突然壊されていたりするのが、ボンベイでは日常のことだそうだ。東京での映画撮影でも、長い撮影期間中に一度くらいは、予想外な状況で撮影不能となることはある。しかし、それが日常的におきる場所とは、撮影クルーにとっては地獄だろう。とにかく先々のことを予想して計画することが出来ない場所で、「一日待っても、1カットも撮影できない状態が続き」悩まされ続けたこの映画。この作品を歴史的な傑作に仕立て上げたダニー・ボイルだが、この作品の撮影は「他の映画ではあり得ない難しさ」だったと語る。

悠久なる時間の流れ、壮大なる宇宙の創造原理、永遠に繰り返される人生の因果応報。そもそもこの映画の原作「ぼくと1ルピーの神様」には、人生の不思議で深い縁(えにし)描かれている。こういう東洋的な考え方を、映画制作のプロセスに取り込むことで、インドの神様を味方につけたのかもしれない。そしてさらに、ダニー・ボイル監督には、この幸運を呼び寄せる秘密兵器があった。それは、何かというと...

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