完全なる配送網でDVDが届いた
昨日の夜アマゾンで注文したDVDが、本日午後に届きました。今朝になってネットで配達状況を調べる。「配送センターからお近くの宅配業者さんに届いています」だって。おっ、近づいているぞ。午後になってもう一度。「宅配の車に乗ってお近くにいます」ときた。やった。もうすぐじゃん。すると、ほどなくして「ピンポーン」と、DVDのご到着。
DVDにしてみれば、たった一晩の国内旅行。今はもう当たり前のこと。アマゾンのプレミアム会員なんだからね僕。しかし、よくよく考えてみると、これは本当にすごいことだ。どれだけの人の手によって運ばれて来たのか。そして、この正確さ。日本の配送網というものは、おそらく世界でも最高水準?FEDEXとかDHLとかも、昔は仕事でよくお世話になった。でもこんなにまで正確で早かった?
年々人々の気が短くなってきて、アマゾンで注文した商品が、翌日来るだけでも待ち遠しくなってしまった。ピーター・F・ドラッカー先生が10年前に予見した、Eコマース(ネット販売と運送網の連結による世界的電子マーケット)がついに実現したんですね。こんなにも正確に的確に「送り手」から「受け手」まで商品が届く。
なんという情報の正確さ。
なんという便利さ。
日本の社会は、こんなに立派な配送網を完成した。
「それなのになぜ? 」と考えてしまった。
日本が「幸せの国」とは呼ばれなくないのは、なぜだろう?
何かを必要としている人に必要なものが届かないという。働きたいという若者に「仕事」が届かない。作りたいという工場に「注文」が来ない。売りたいというメーカーの「商品」が売れない。網の目のような情報網があるのに、そういうことが実現できないという。
うーん。むずかしい問題をわざわざ難しく考えてしまったかも。しかし、とにかく何かが「マッチング」していないということなのだろうね。なにかが「ずれて」いる。ネット販売や配送網のような正確無比なシステムを使えば、若者の失業問題など解決しそうなものだけど。
いや、まてよ。そもそも、昨日頼んだDVDが今日届く。そんな、せっかちな考えのほうが悪いのかな。私のような、そういう世知辛く、せかせかした人間が世の中を悪くしてるのかもしれない。「いつ届くかな〜」なんて、5日も6日も、のんびり待つような人の国のほうが、いいってことかもしれず。
あまりに素晴らしい、ヤマト便によるDVDの到着。
それも見て、こんなことを考えてしまった。