すごくシンクロしている



このところ、すごくシンクロしている。シンクロとは便利なものである。パソコンのデータをシンクロする。スマホの住所録、メールの受信箱やフォトデータも、あっという間にシンクロする。あちらのパソコンやこちらのスマホ、どれもがシンクロする。(☆1)

あちらからこちらへこちらからあちらへ、データをコピーして使っていた時代もあった。あの時代と比べると、どの端末もすぐに使えるとは、実に便利になったものだ。

しかし一方で、シンクロが気になることもある。


電車の中の不機嫌な顔。
スクールバスの無気力な顔。
都心の歩道でイラついている顔。

みんな悪いほうにシンクロしている。不機嫌やイライラが移るスピードは早い。「空気を読む」という表現があったけど、気分の伝搬はまったく「音速」並みだ。日本の都市部などは、このままいくと不機嫌やイライラが充満してしまうのではないか。

昨年学会でおとずれたバリ島で、珍しくコーラを飲んだ。

太陽の下のレストランで、ウェイターのおじさんの笑顔が優しい。流れる雲と青空が、グラスの水滴に映っていた。自然と微笑みが浮かんでくる。

こんな空気ならば、いつでもシンクロしていたいですね。


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(☆1)シンクロナイズ = Synchronize
複数の出来事が同時に起きるようにする
複数の時計などの時間を合わせる

実は時々データのシンクロがごちゃごちゃになり
それでイラつくということもあるのですが...






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