傍観者とヒーロー

鳩山さんは自分の言葉通りに「五月で決着」をつけてしまった。自分自身が決着しただけで、問題は何も決着してないけどね。でもまあ、自分で賞味期限を決めてそれで自分で降りちゃうというのもまあ、責任あるリーダーとしては、ある程度は立派な行為。以前に「傍観者」ときめつけちゃったけど、こと自分に関してはちゃんと「当事者」だったんだ。すくなくとも「あなたとは違います」ということで、完全に自分を棚にあげちゃった方よりは、さっぱりとしていて良いですね。しかし本当に、日本の総理大臣って大変なんだな。4代もつづけて人気を全うできないなんて。

さてこちらは、5期もの長期「任期」を勤めあげた男、クリント・イーストウッド。映画ダーティー・ハリー」シリーズは、1971年の第一作から、1988年の第五作までのあしかけ20年近く、現役としてその任務を担ってきました。ついにブルーレイ全集も登場です。すごく欲しいな〜。感想書くので、誰かサンプルで下さい。

ダーティー・ハリーことハリー・キャラハン刑事は、それこそまさに、日本で言う清水次郎長や幡随院長兵衛(ばんずいいん ちょうべえ)だ。殺人課の刑事なのだから当たり前だけど、とにかく「当事者意識」が強い。どんな事件にもどっぷり首をつっこんで、なんでもかんでも自分で解決してしまう。その解決方法があまりにも自己流なので、それは解決というよりも自己決着とでも言うべきかもしれないが。「俺が居合わせたからにぁ、けんかはゆるさねぇ〜」という啖呵が似合う風来坊刑事。とっつきにくくてシャイなくせに、事件となると完全に頭に血が上って、誰よりも本気で事件を解決してしまう。

どんなに事件操作で忙しくたって、飛び降り自殺の現場に居合わせれば、クレーン車に飛び乗って体を張る。ランチ休憩中でも、銀行強盗と見れば、マグナム44をぶっぱなして弾倉をカラにする。「あっしにゃ、かかわりのないこってござんす」という「傍観者」ふうの顔をしていながら、いざとなれば事件の矢面に立って、第一級の「当事者」となる。これこそ、みんなが待っているヒーローだ。そういえば、ある意味「木枯らし紋次郎」や「寅次郎」にも似ているんだな。世間とは関わりを持たない渡世人風でいながら、実は世間のことを一番心配している。そう、神様っていう存在にちょっと似ている。

しかしまあ現実の世界では、ヒーローもなかなか大変だ。次期総理大臣に任命された管直人さん。名前の通り、事件現場に真っ直ぐ駆けつけそうなタイプに見えるけど、一見した表情は「あっしには、あまりかかわりのないこって...」というような気もする。でも、少なくとも鳩山さんよりは「当事者意識」の強い内閣総理大臣になりそうな予感。さあ、今週は新しいヒーローの誕生だ。普天間問題、口蹄疫、世界金融危機、ダム建設中止、政治献金。山となった問題を一気に解決していただかなければ。

まさかマグナム44をぶっぱなしてもらっては困りますので、平和的友好的な政策でお願いします〜。

傍観者とヒーローのちがい >>>

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