自販機はハタラく

ふたたび、6月6日(日)の日経新聞朝刊・春秋欄から。

香港の新聞に、日本にこれだけ自動販売機が多いのは「少子化対策の一種」であり「移民の仕事を代行している」という論説が紹介されたということです。なるほど、これはちょっと面白い考え方だ。日本の自動販売機は、日本における雇用を吸い取ってしまっているということ。本来ならば、コンビニやスーパーで人間がやるべき仕事なんだから。

ということは、自動販売機をなくせば、失業率を下げることができる?

自販機撲滅? いやー無理ですよね。なぜなら、消費者はみんなコンビニの店員さんよりも自販機が好きなんだから。「人の顔を見ないで買う」ほうが気楽で良い。前述の日経・春秋欄では、浅田次郎さんのエッセー集「つばさよつばさ」から、浅田さんの卓見(以下引用いたします)を紹介している。「日本の自動販売機増殖の本当の理由は『われわれが物の売り買いにまつわるコミュニケーションすらも、不要なものだと考えた結果』ではないか」。コミュニケーションって大事なのになあ。

日本中に置かれている自動販売機。2000年のピークには560万台もあったそうです。とにかくこれは世界一。台数も売り上げも、最近は下降線をたどっているとはいえ、2008年で526万台という台数は世界一。そして性能の高さも、だんとつ世界一。写真は携帯付き自動販売機。(くわしい機能は知りませんが、何か面白そうです)数は減っていても、機能はどんどんアップ。そのうちに、押し売りして歩く、ガンダム型自販機なんか登場しないとも限らない。うわー怖い。

日本の代名詞となってうれしくないものとして、タクシーの自動ドアや、開店寿司があります。びみょうなところでウォッシュレット。外人さんが我が家に来て「うぉー、便座があたたかいー。トイレから水が出る〜」と感動されると、ちょっとうれしいのだけれど。日本人が「せこい発明オタク」に分類されそうでコワいんです。これからも日本では自動販売機が、愛されて続けて増え続け、進化を遂げる。きっとまた日本型自販機の「ガラパゴス現象」とか言われるようになるのでしょうか。あるいはもうすでに、そうなっているのかも。

Wikimedia Photo by : Kuha455405ギャラリー

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