ピーチュクやってます



うちで10年以上も同居してくれているヤマブキボタンインコのココアちゃんは「ものまね」はしない。正確に言うと、こちらが期待するような「ものまね」はしない。「おはよう」とか「ココアちゃんげんきー」とか、インコらしいことは言わない。

世の中には、脱走して家に戻れなくなったが、交番で自分の家の住所が言えたために無事に帰宅したという天才型インコもいるという。その点、うちのココアちゃんは実利的な学習には興味がない。うちの家族らしい性格だ。

むしろ人間の言葉よりも、卵をかき混ぜる箸が「キンキン」と当たる音や、爪切りの「パチパチ」とはじける音といった変わった音に反応する。高音がよく聞こえるのだろう。電話のピロピロいう着信音や、AKBの歌声も好きなようだ。

機嫌の良い時にはひとりでよくしゃべる。「ピーチャラコーチャラピーチュク」と、いつまでも話している。それに寝言もよく言う。がく、っとなりながら「ピチョピヨ」とか言ってる。意味はわからないが、やっていることは人間と同じではないか。

おしゃべりなのに話が通じないというのは残念だ。だが、だからこそ平和なのだ。たとえ何かの悪口だったとしても気にならない。おかげで10年間ケンカしたことはない。てか、ケンカになりようがない。


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