一皮むくと



ジャガイモのイラストにしては、殺伐とした話で恐縮である。
家族のスマホが水没したことをきっかけに騒動が起きた。いわゆる解約問題だ。

スマホの機種変更。ついでに光通信のプロバイダを変更。ところが、これがもう異次元に大変なのである。現状加入しているプロバイダの「解約」がどうしても出来ない。

加入のときは簡単だった。全国どの店舗でもいつでも対応。しかし解約には高い障壁がめぐらされている。窓口はなぜか九州のみ。電話はプッシュホン自動応答。こうして一皮むけば、このプロバイダの本性が、見えてくるのだった。

河東哲夫氏の著書にあったように、ロシアではいまも「計画経済」であるという。すべての生産は中央政府の計画に依存している。どこで何を作るのか。部品をどれだけ調達するのか。それをどれだけどこへ運ぶのか。すべて政府が決める。

ロシアにとって「自由競争」や「自由市場」は理解不能。社会経済はすべて誰かが意図的にコントロールするというのが、ロシアの常識なのだという。国家における本当の経済力は、真の自由市場からしか生まれないというのに。

しかしあれだ。日本においても計画経済は存在するようだ。プロバイダ同士の競争は、サービスの競争というよりも、制度設計の競争みたいだから。


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