285枚の葉書


駅中のカフェBECK'Sで「濃厚レモネード」を頼んでみた。グラスの水面から底まで4枚もの厚切りのレモンが潜んでいて、横からながめると水族館のよう。レモンは4枚とも取り出して食べてみた。周りの視線など気にしつつ、思い切りビタミンを摂取してみました。

ヒューマントラストシネマ有楽町で「ヒトラーへの285枚の葉書」を観た。フランス戦線で戦死した息子のため、単独行動でナチス批判の葉書を書き続けた夫婦。1940〜43年のベルリンを舞台にした実話である。葉書を書くといってもナチスが支配する当時は命がけの行為であった。

小さめのスクリーンだったがほぼ満席。終戦記念日の直後なので、観客のみなさんは、みな日本における戦争に重ねて観ていたことだろう。身を捨てて息子の思いを晴らす母親を、エマ・トンプソンが見事に演じていた。悲劇的な結末も荘厳な美しさに溢れていた。

メル・ギブソン監督の「ハクソー・リッジ」もそうだったが、これまで記録に埋もれていた、75年前の個人の偉業に光をあてる。監督のヴァンサン・ペレーズはまだ53歳。地味だけど心に重く響く物語。こうした映画が作られることも、真に偉業だと思いました。