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7月 9, 2017の投稿を表示しています

コーヒーを焙煎する

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群馬県桐生市の「HORIZON LABO」はコーヒー豆販売店だ。
なんと15歳の少年が経営しているという。(☆1)

15歳の店長、岩野響さんは月に一度仕入れたコーヒー豆を、長時間かけて丁寧に焙煎(ロースト)する。味や香りの感覚が優れていて、高い集中力を持つ響さんが生み出すコーヒーの味は素晴らしい。いまや遠くからもお客さんが集まる人気店に。

響さんにはアスペルガーという障がいがある。黒板の字をノートに書き写したり、お習字をするといった普通のことができない。小学校ではとても苦労をされて、中学ではついに不登校になってしまったという。

ご両親との旅行の途中でコーヒー焙煎を知り、独自に研究を進めるうちに、この仕事に出会った。「ラボ」という名前がついているのは、「コーヒーのお店」というよりは、「コーヒーの研究所」だから。テレビ朝日の番組で見たのだが、コーヒー豆の焙煎に集中する響さんの姿は本当に輝いていた。

人間は誰でも「自分だけの生き方」に出会える。
コーヒーに向かう響さんの姿は、それを改めて教えてくれた。



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☆1:HORIZON LABO 
https://www.horizon-labo.com/copy-of-about





パラソルの下

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パラソルを見ると心がなごむ。
パラソルは誰も拒まない。地元の人だろうが、観光客だろうが関係ない。水着でも正装でも構わない。堅物でもおふざけでも、誰でもどうぞ。多様性を受け入れる自然界そのままに寛容だ。
それと比べて、近年の企業の採用は大丈夫だろうか。このところ、ある種のタイプばかりが選別されているような気がしてならない。コミュ力があってプレゼンが上手い若者。はきはきしていて社会適応力のありそうな学生。そういうタイプから順に採用が決まっていく。
のんびりした優しい子、ぼんやりと夢を見ているような芸術系。黙って一人で猫と遊ぶのが好きな自然人。そういうタイプはみな就職で苦労している。
集団行動の世界で、社会的適正のあるタイプが選ばれるのは当然だけど、このままでは、世の中は小才な人間ばかりになってしまう。スーツ姿でパワポのプレゼンが上手い人間ばかり。そんな会社を想像すると本当に恐ろしい。
多様性を失った会社は、つまらないだけでなく脆弱なのだ。同じような人間による単一の価値観しか持たない集団は、予期せぬ変化に耐えられない。危機に面した際に多様な選択肢を持ち得ないからだ。
太陽の下で、多様な人間が混じり合うパラソル。
その寛容な姿は、自然界の中で安定して見える。