泰平は傾く
平らなものは必ず傾き、
去ったはずの閉塞の時代は必ず復ってくる。
「易教」一日一言(到知出版)から、6月26日「地天泰」の卦の解説です。
泰平の時(平和ですべてがうまくいっている時)はとかく安易に考え、安泰が永遠に続くという錯覚に陥りやすい。しかし、そうした安定を傾かせてしまうのは、「うまくいっている」という油断であり、ゆるんでしまったこころである。会社の経営においても国家においても、平和で安定した時期における手抜きや油断が、のちの危機的状況をまねく。
この世のなにものも、ひとときたりとも止まってはいない。いつかはすべては滅びるのだし、安定は崩壊に、平和は危機へと変わるものだ。そのことを意識することで、生き生きとした毎日を生きることができる。そして、いつかはかならず、再び危機やってくるという意識を持ちつづけてこそ、安定を続けることができる。平和だから、安定しているからといって、決して危機管理を怠ることのないように。
松下幸之助氏の教えはこういうことかと思う。そしてこの教えは、中国の古典「孫子」に流れる中心原理と同じでもある。
Photo: NASA Goddard Laboratory for Atmospheres
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去ったはずの閉塞の時代は必ず復ってくる。
「易教」一日一言(到知出版)から、6月26日「地天泰」の卦の解説です。
泰平の時(平和ですべてがうまくいっている時)はとかく安易に考え、安泰が永遠に続くという錯覚に陥りやすい。しかし、そうした安定を傾かせてしまうのは、「うまくいっている」という油断であり、ゆるんでしまったこころである。会社の経営においても国家においても、平和で安定した時期における手抜きや油断が、のちの危機的状況をまねく。
この世のなにものも、ひとときたりとも止まってはいない。いつかはすべては滅びるのだし、安定は崩壊に、平和は危機へと変わるものだ。そのことを意識することで、生き生きとした毎日を生きることができる。そして、いつかはかならず、再び危機やってくるという意識を持ちつづけてこそ、安定を続けることができる。平和だから、安定しているからといって、決して危機管理を怠ることのないように。
松下幸之助氏の教えはこういうことかと思う。そしてこの教えは、中国の古典「孫子」に流れる中心原理と同じでもある。
Photo: NASA Goddard Laboratory for Atmospheres
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