葉っぱの寿命

人知れずがんばってる

がらにもなく、遺伝学の本をめくっていたら「葉っぱの寿命」という章に出くわした。一体なんのことだろう。植物本体の寿命とは別に、葉っぱ一枚にも光合成能力の低下という「老化」の問題があるのだそうだ。ふーん。

そして「落葉しない」はずの常緑樹の葉っぱも、決して「不死身」ではなく、あるものなどは、一年もしないで落ちてしまうのだそうだ。つまり「落葉樹」よりも、寿命の短い「常緑樹」の葉っぱだってある。ややこしい話だ。それでは、植物たちは、こうした自分の葉っぱの寿命をどのようにコントロールしているのか。

聞いてびっくりなのは、すべて「計算づく」の効率重視。つまり一年間に得られる日照量と、自分の葉っぱの光合成の能力などのバランス。さらにいうと、老朽化した施設をメンテしながら使うべきか、あっさりと捨ててリニューアルしたほうがいいのか、すべてコスト計算による判断らしい。いわゆる遺伝学的な最適戦略。ウォール街なみにエグい。

何億年もの間、だてに生存競争してきたわけではないのだ。


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