テレビあたりが怪しい

ポートアイランドも、もう春がいっぱい


神戸で学会があり久しぶりに関西に滞在した。ホテルで何気なくつけたテレビで「世界の職業」という特集をやっていて、それに見入ってしまった。

ロンドンの時計塔、ビッグベンを守り続けるという仕事があるらしい。150年以上の間、動き続けている時計は、その構造もメンテナンスの方法も驚くほどシンプル。今もなお、長い鎖の先端にある重しを動力として、振り子の振動に従って時を刻んでいる。

時計塔の守り人は、何年もの間続けられている手順通りに、手作業でメンテナンスを続けている。時間の進み具合遅れ具合を調整するのも電話の時報を使っていた。デジタルにもネットにも無縁の素朴なテクノロジーである。

人間を動かす動力といえば生命の基本的欲求。もともとは、食欲、睡眠欲、性欲の3つだけのはずで、極めてシンプルだったのでは。それがなぜか、非常に複雑かつ強力な力で、現代人の心の中をかき回すようになっているではないか。誰がそんな風に変えてしまったのか。やはり、この目の前にある、テレビあたりが怪しいと睨んでみる。

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