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11月 28, 2010の投稿を表示しています

地球外生命体!

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12月3日の夜は、世界中が「地球外生命体」のニュースに沸きたつ、はずだった。ニコニコ動画でも、NASAからの発表を生中継しつつ、解説するという映像配信があり、平日の夜にもかかわらず8万6千人もの来場者があったということです。みなさんお疲れさまでした。でも実際のNASAからの重大発表を聞いて、かなりがっかりしたのだけど、みなさんそれなりに楽しまれたのではないでしょうか。

地球上の生物は、植物からミドリムシから、ネズミ、ゴキブリ、人間まで、細胞の中のDNA構造は全く同じ。だから、地球上の生命体は、たったひとつの「起源」から生まれたということになっている。そのたったひとつの起源が、どこでどう生まれたのかそれが大きな謎なのである。生命とは、地球外のどこからかやってきたものなのか、それとも地球上で生まれたものなのか。

宇宙の果てから隕石にくっついてやってきた。宇宙開発に熱心な人たちは、こういう「地球外起源説」を信じる人が多い。そうでないと、宇宙探査をやる理由がなくなっちゃうからね。でも、最近では「生命は地球上で自然に生まれた」という説が主流みたいです。原始地球の海が有機物のスープとり、そこに落雷などの電流ショックを受けているうちに、自然と高度な有機化合物が出来あがった。ちょっと、フランケンシュタインみたいでSFっぽい話なんですが、ちゃんと実験で実証もされています。

今回カリフォルニア州のモノ湖という場所で見つかった細菌は、しかし根本からおかしな生命体。地球上の生命が、体の構成物として使っている元素は、炭素(C)、水素(N)、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(Si)、リン(P)の6つが必須。しかし、今回発見された細菌君は、リンの代わりにヒ素(As)を使う。だから、NASAは彼を「地球外生命体」と言ったのだ。「地球外生命体」というには、ちょっと無理があったけど、やはりこれはすごい発見らしい。

この話いずれ、映画に使われますよ。たとえば、地球生命の男性(リン型)と、地球外から来た女性(ヒ素型)のラブ・ストーリー。ふたりは、宇宙ツィッターを使った通信で、愛を育てていた。遠距離恋愛を光速ワープで乗り越え、人種の壁などさまざまな障碍を乗り越えて出会うふたり。そこで交わす抱擁。その時男性は、女性の細胞にふくまれるヒ素成分で中毒死してしまう。こういう話、面白いですか。あんまり感動的ではないけ…

天才の試練

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部長の悪口を散々並べて盛り上がった飲み会の翌日に、その議事録が部長のところにとどいたようなものでしょうか。怖いですね。やっぱし、人の悪口というものは、言わないに越したことはないのですね。

私もつい先日、偉大なるチャールズ・ダーウィン卿のことを「暇な人」呼ばわりしてしまった。いけませんいけません。綸言汗の如し。気を取り直して、いやええと、気を引き締めて、書き続けます。

天才が出来上がるには時間がかかる。結論はそういうことなのでした。でも、時間をかければ、それで天才が出来上がるのかというと、まさかそんなことはない。もし、そうならば、今頃この世の中は、天才だらけになっているはず。それでは、どのような条件のもとで時間をかけた時に天才は生まれるのか?前回紹介した、竹内薫さんの「天才の時間」という本は、実にここのところを綿密に調査されているのです。実に、興味深い結果が示されているので、以下紹介します。

アインシュタインは、頭の中に物理学のアイデアがいっぱいある時に、当時な大学教授から「あんたは才能がない」と拒絶された。そして特許庁で過ごした不遇の時代に、暇な時間を手にした。この時間が、後の「特殊相対性理論」を生む。( 逆に大学に採用となったアインシュタインの友人たちは、誰も際立った業績は残していない)

ニュートンは大学在籍中に、ペストの流行による大学閉鎖で、二年近い休学を余儀なくされる。しかしこの時過ごした、故郷のウールズソープで、微分積分、力学、光学など、現代物理学の基礎を、ひとりで作り上げてしまう。

グレゴリー・ペレルマンは、数学界のノーベル賞といわれるフィールズ賞を受賞。でもそれを辞退してしまう。賞金は一億円なのに。ペレルマンの場合は、数学に没頭するあまり、世間のことやお金のことは全く興味がない。だから人生そのものが常に「休暇」ということになる。竹内先生のこのまとめかた、本当に見事ですね。

そして前に紹介した、チャールズ・ダーウィン。彼はイギリスのウェッジウッド家につながる名家の出です。裕福であったために、あり余る時間があったのですが、研究に没頭する彼の努力無しには、進化論は生まれなかった。

このように、天才というものは、あたかも良いお酒が「樽の中で熟成」するような事例が、たくさん紹介されています。この他にも、ユング、エッシャー、宮沢賢治、ヴィトゲンシュタインなど、天…