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2月 6, 2011の投稿を表示しています

アイドロイド?

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嵐が大好き。でも韓国スターはもっと大好き。韓国文化も大好き。こういう学生が私の研究室にいます。もちろん女子です。彼女の卒論のテーマは、とにかく自分が大好きな「韓国」をテーマにすることにしました。韓国にも何度か足を運んでの力作論文が出来上がりました。タイトルは以下のとおり。

「Kポップの興隆に見る韓国経済の強みの研究」

韓国経済をテーマにしているようですが、やはりこれは、エンターテインメント業界そのものに注目した研究。こういうテーマで研究出来るのが、東京工科大学・メディア学部の特徴なんですよ。さてこの研究。最終発表を聞いたところ、なかなか面白いことを、いろいろと見つけてくれました。

彼女が調べた、韓国アイドルビジネスの鉄則とは

1:10代の若いアイドル候補生を徹底的に探し出す
(大学美人コンテスから小学校までローラー作戦でスカウト)

2:インファーム・システム
(親とは離れて住み込みで徹底的に教育育成)

3:巨額な投資費用を事務所が負担
(広告費はもちろん、歯の矯正や美容整形費用も)

4:期間限定の契約
(10年契約などで、初期投資を回収したら解散)

5:カルチャーテクノロジー
(タレントやアイドルを文化商品と位置づける)

楽曲ダウンロードでCDの売り上げが落ち込み、日本の音楽業界は危機感に満ちている。そこに殴り込みをかけるKポップ。元気なKポップのアイドル。彼らが日本の芸能界を席巻してしまうのは時間の問題かもしれない。だってほんとに彼女たちって、可愛いし、ダンスもうまいし、英語や中国語、日本語が話せて頭良さそうだし。

しかしここで驚きの事実。SMエンタテインメントなど、韓国の芸能事務所はみな、日本の芸能界から経営術を学んだのだそうです。80〜90年代の日本のアイドルビジネス手法が、いまの韓国ポップス業界で応用されているのだ。まるで、トヨタなどの自動車業界の「カンバン方式」が、世界の製造業に取り入れられたのと同じですね。

好景気に湧いたかつての日本。あの高度成長期には、すべてがオートメーション文化で彩られて、どこか人工的。アイドル本人の素顔は分からず、仮面の下に隠されたまま。プラスチック製品が大量生産されたのと同じで、アイドルたちも量産された。ルックスも似ていて、ちょっと工場でつくられたアンドロイドのよう。

アイドロイド?

でも、これからのアイドルは、量産されなく…

ラジオを直す少年

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いまどきラジオが壊れたからと言って、自分で修理する人はいませんよね。

最近の電機製品は、たとえボディを開けてみたところで、問題のありかはわからない。配線や部品もみんな一体になっちゃってるんだし、手の出しようが無い。結局は丸ごと買い替えるかしかないということになる。

リチャード・ファインマン先生が子供だった頃、アルバイト先の知り合いから呼び出された。ラジオがものすごい雑音を出すので修理してほしいという。リチャード少年は機械を直してしまう少年として有名だったのだ。

「ガーガーピーピー」いってる、ラジオの前を行ったり来たりしながら、少年は長い時間を考え続けた。

これは、真空管がめちゃくちゃな順序で熱せられるからに違いない。アンプも熱くなって、真空管もすっかり受信用の準備が出来ているのに、何も信号が入ってこないか、回路に逆に電流が流れているかだ。

そう考えた少年は、真空管をすべてはずして、順序をバラバラに入れ替えて見た。すると雑音が嘘のように消えて、きれいな音が出るようになった。依頼主のおじさんは大感激して、この少年のすごさをあちこちで吹聴してまわり、少年の噂はさらに広まったそうです。とにかく「考えるだけでラジオを直す」のですから。

目に見えていることの意味を、とことんまで考え抜く。真空管の神秘的な光を見つめながら、その光の意味を知ろうとする。入り組んだ配線や部品を見つめて、その仕組みを思い描く。このようにして考えることこそが、科学する心の基礎となったのだ。のちに偉大な物理学者となった、リチャード・ファインマン先生。自分の少年時代をこのように振っています。☆1

現代の子供たちには、真空管ラジオの中を開けて見るチャンスなど、全くというほどないでしょうね。学研の「電子ブロック」ですら、iアプリになってしまったんですから。(買いました!)いまやすべてが、シミュレーション。なにもかもがデジタルデータとなってしまう時代。目で見て手で触れて考える、実物の回路など、もうどこにも存在しないんですから。

いまどきの学生に聞くと、恋人ですら実物よりもゲームの中のキャラクターのほうが良いという。ちょっと待ってくださいよ。彼女が何を考えているかなんて、よーく見て考えなければわからないよ。ラジオも人間も、実物として動いているんですからね。

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