オフになりました
ほんとうにオフになってしまった〜。
僕の今日の予定も「オフ」だったのですが、そのことではありません。テレビのアナログ放送が、永遠にオフになってしまったのです。終了したのです。1953年2月1日に、NHKによるはじめての放送実験が行われてから58年間。一度も止まらなかったテレビが、ついに止まりました。(東北三県は延期)
この目でしっかり見ました。今日の正午。フジテレビの27時間放送の真っ最中です。「笑っていいとも」の放送前リハーサル中という設定? 出演者が全員ハケて、ナイナイ岡本さんが残ります。そして最後のカウントダウン。「ゼロ!」のところで、オープニングテーマがスタート。しかしこれが、アナログ放送では、突然すべてが止まる。 そしてテロップ静止画面にアナウンス。「ご覧のアナログ放送は終了いたしました」
ぜーんぶ、ブルーの静止画になっちゃった。ぜーんぶです。民法連とNHKとで「ブルーの画面にする」ということだけは、決めてたんだろうね。でもなんだか各チャンネルを見ると、内容やレイアウトがバラバラ。ちょっと残念。24時までは各チャンネルの放送なので、まだ個性を競ってる。でも、統一メッセージでも良かったのではないかしら。
それで24時にはどうなるのか。各局一斉に「砂嵐」となります。(電波の返上)日本テレビは、その直前の23:58から、なつかしの「ハトがはばたくロゴ(通称:鳩の休日 / ヤキトリ)」を流すのだそうです!さきほど、日テレのお友達が、FBで教えてくださいました。楽しみだ。
ところで、アナログが「オフ」になって、かわりに「オン」になったのは何なのか? 当然「地デジ」といいたいところだけど。どうでしょうか?
だって「地デジ」はもともと2000年の試験放送からずっと「オン」になっていたんだし、別に何の新機能が加わったわけでもない。あまりにもひどいのは「地デジ」が使っている四色ボタンです。ユーザーからの上り回線であるこの機能にも、ネットは使っていない(電話線モデム)のです。一体どうして? まあ「放送」と「通信」を「融合させない」ということ。「視聴者をネットには渡したくない」という気持ちの名残りだと思いますが、これもいかがなものでしょう。
これだけ大騒ぎをし、大変な予算もつぎこんで「アナログ停止」を達成したのは何のため? テレビを高品質なサービスとし、国民の資産である電波をフリーにして再活用するためです。しかし、その肝心のアナログ跡地の利用計画も、あまりはっきりしていないのが現状です。
最も使いやすい「UHFの一部」は、逼迫する携帯電話の利用に割り当てるということです。しかしその割当が進んで「オン」になるのは2015年頃のことだって。 ラジオのデジタル化に活用という話もまだまだイメージ段階で「オン」にはならない。高度道路システム(ITS)は、総務省と警察庁や国土交通省との話し合いがこれから始まるかどうか。これも「オン」にならない。だったら、なぜこんなに急いだの?
唯一、来年春から「オン」になることが決まっているのは、「モバキャス(マルチメディア放送)」ですね。これにはぜひ期待したいところ。しかしこれも、どうもあまり盛り上がってはいないようす。経営母体である「mmbi」がしっかりと牽引して、良質のコンテンツを作らなければ、広告収入だって十分に見込めるのかどうか危うい。関連する企業体も、どこか及び腰。
こうした状況のさなか、21日には情報誌「ぴあ」が休刊。「情報における紙の役割は終わった」と潔い引退声明。若者文化を牽引した、情報誌39年の歴史が終わった。テレビ、ラジオ、雑誌、新聞。マスメディア4媒体は、いずれも「オフ」の方向に向かっているようだ。
一方で注目を集めたのが、18日、六本木ベルファーレ跡地にオープンした「ニコファーレ」。AKBや東方神起が出演したオープニングは、65万人が視聴。リアルタイムCGを実現した最新技術と、LED大画面に囲まれて、ニコ動ファンの心をつかむ演出が繰り出されて、多いに盛り上がったそうです。( リアルタイム弾幕、有料視聴、サイリウム・メッセージ、バーチャル花束、どれもテレビには真似できないよね )
テレビ離れが激しい20代。しかし彼ら20代人口の7割を会員として擁するのが「ニコニコ動画」だ。テレビを見ているのは、もう高齢者ばかり。若者たちはネット世界へ移住。アナログ放送の停止は、これを加速することだろう。「今日でテレビとはお別れした」というつぶやきが、ツィッターのTLに流れている。これでもう「勝負」は見えたようなものかもしれない。
今日この日、「オン」となったのは「ネットの住人」の皆さんなのではないでしょうか。
僕の今日の予定も「オフ」だったのですが、そのことではありません。テレビのアナログ放送が、永遠にオフになってしまったのです。終了したのです。1953年2月1日に、NHKによるはじめての放送実験が行われてから58年間。一度も止まらなかったテレビが、ついに止まりました。(東北三県は延期)
この目でしっかり見ました。今日の正午。フジテレビの27時間放送の真っ最中です。「笑っていいとも」の放送前リハーサル中という設定? 出演者が全員ハケて、ナイナイ岡本さんが残ります。そして最後のカウントダウン。「ゼロ!」のところで、オープニングテーマがスタート。しかしこれが、アナログ放送では、突然すべてが止まる。 そしてテロップ静止画面にアナウンス。「ご覧のアナログ放送は終了いたしました」
ぜーんぶ、ブルーの静止画になっちゃった。ぜーんぶです。民法連とNHKとで「ブルーの画面にする」ということだけは、決めてたんだろうね。でもなんだか各チャンネルを見ると、内容やレイアウトがバラバラ。ちょっと残念。24時までは各チャンネルの放送なので、まだ個性を競ってる。でも、統一メッセージでも良かったのではないかしら。
それで24時にはどうなるのか。各局一斉に「砂嵐」となります。(電波の返上)日本テレビは、その直前の23:58から、なつかしの「ハトがはばたくロゴ(通称:鳩の休日 / ヤキトリ)」を流すのだそうです!さきほど、日テレのお友達が、FBで教えてくださいました。楽しみだ。
ところで、アナログが「オフ」になって、かわりに「オン」になったのは何なのか? 当然「地デジ」といいたいところだけど。どうでしょうか?
だって「地デジ」はもともと2000年の試験放送からずっと「オン」になっていたんだし、別に何の新機能が加わったわけでもない。あまりにもひどいのは「地デジ」が使っている四色ボタンです。ユーザーからの上り回線であるこの機能にも、ネットは使っていない(電話線モデム)のです。一体どうして? まあ「放送」と「通信」を「融合させない」ということ。「視聴者をネットには渡したくない」という気持ちの名残りだと思いますが、これもいかがなものでしょう。
これだけ大騒ぎをし、大変な予算もつぎこんで「アナログ停止」を達成したのは何のため? テレビを高品質なサービスとし、国民の資産である電波をフリーにして再活用するためです。しかし、その肝心のアナログ跡地の利用計画も、あまりはっきりしていないのが現状です。
最も使いやすい「UHFの一部」は、逼迫する携帯電話の利用に割り当てるということです。しかしその割当が進んで「オン」になるのは2015年頃のことだって。 ラジオのデジタル化に活用という話もまだまだイメージ段階で「オン」にはならない。高度道路システム(ITS)は、総務省と警察庁や国土交通省との話し合いがこれから始まるかどうか。これも「オン」にならない。だったら、なぜこんなに急いだの?
唯一、来年春から「オン」になることが決まっているのは、「モバキャス(マルチメディア放送)」ですね。これにはぜひ期待したいところ。しかしこれも、どうもあまり盛り上がってはいないようす。経営母体である「mmbi」がしっかりと牽引して、良質のコンテンツを作らなければ、広告収入だって十分に見込めるのかどうか危うい。関連する企業体も、どこか及び腰。
こうした状況のさなか、21日には情報誌「ぴあ」が休刊。「情報における紙の役割は終わった」と潔い引退声明。若者文化を牽引した、情報誌39年の歴史が終わった。テレビ、ラジオ、雑誌、新聞。マスメディア4媒体は、いずれも「オフ」の方向に向かっているようだ。
一方で注目を集めたのが、18日、六本木ベルファーレ跡地にオープンした「ニコファーレ」。AKBや東方神起が出演したオープニングは、65万人が視聴。リアルタイムCGを実現した最新技術と、LED大画面に囲まれて、ニコ動ファンの心をつかむ演出が繰り出されて、多いに盛り上がったそうです。( リアルタイム弾幕、有料視聴、サイリウム・メッセージ、バーチャル花束、どれもテレビには真似できないよね )
テレビ離れが激しい20代。しかし彼ら20代人口の7割を会員として擁するのが「ニコニコ動画」だ。テレビを見ているのは、もう高齢者ばかり。若者たちはネット世界へ移住。アナログ放送の停止は、これを加速することだろう。「今日でテレビとはお別れした」というつぶやきが、ツィッターのTLに流れている。これでもう「勝負」は見えたようなものかもしれない。
今日この日、「オン」となったのは「ネットの住人」の皆さんなのではないでしょうか。
正午から0時まで流れる、アナログ放送の終了お知らせの画面。
上から、NHK、TBS、NTV。各局それぞれのBGM選曲が楽しい。
NTVはサティでした。この画面もまもなく「砂嵐」となるのか...