伝えてあげたいこと
グレゴール・ヨハン・メンデルは、エンドウ豆栽培などの園芸と、統計学の両方を趣味にしていて、そのふたつがこの世紀の大発見を可能にした。でも、登場の遺伝学の世界では統計的な表現が理解されにくかった。またメンデルの科学者としての知名度も低く、誰の注意を引くことも出来なかった。
1900年になって、三人の科学者が同時に、この法則を見つけ出し、また三人とも、その発見はすでにメンデルによって、35年も前に発見されていたことを知る。そして、三人とも、その成果を横取りすることなく、メンデルさんの発見であることを世に伝えた。科学史に残る美談だそうです。
タイムマシンがあれば、生きて活躍していた時のメンデル先生に、「あなたすごいこと発見したんですよ」って伝えたいです。
でも、それも余計なことかも。メンデルは、この論文が特に話題にならなくとも、科学者としても修道者としても満ち足りた生涯を送ったとのことですし、天国で神様がとっくに伝えてるよね。