知らないほうがよかったかも

カンナ、怪獣みたい?

“Old Science Fiction Films“というフェイスブックのサイトがある。そこに週一くらいで、昔のSF映画の写真やポスターが投稿される。あの頃のSF映画というのは、金星から怪獣が襲来したり、猿が人類を支配したり、荒唐無稽なストーリーとトンデモ科学理論が売り物。「フィクション」なんだから何でもあり。「サイエンス」のほうは二の次だった。

巨大化したフランケンシュタインに人間が食われてしまう話なんてほんとに怖かった。それを白黒テレビの画面で見たりするからか、トラウマになるほど恐ろしいものに思えた。しかしその後、科学の時代となってくると、怖さの感じ方も変わってくる。「フランケンがあんなに巨大化したら、脚が地面にめり込んで歩けない」とか、科学的根拠の細部に突っ込みたくなってしまい、せっかくの娯楽作品が楽しめない。

SF映画を作るほうだって、それだけ窮屈になってきたのでは。昨年のヒット作「インターステラー」でも、細かい科学的根拠を説明するのに苦労していたように思う。一方で、現代科学がどれだけ万能かというと、本当にそうなのかは怪しい。科学が宇宙の真理をすべて解き明かすなど、まだまだずっと先のことのようだ。

だったらむしろ、心の中だけでも原始人に戻っても良いじゃないか。地球が丸いことを知らなかった時代の人類の気持ちで想像力を解き放とう。そして大胆でぶっ飛ぶような、夢のようなホラ話を作れたらいいのにな。




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