まるで宝石の浜辺
大学のキャンパス自体が、まるごと中世の遺跡であるゴツイ城壁に囲まれているという信じられないようなロケーション。そしてその大学のすぐ裏はバルト海に面する浜辺なのです。夏のシーズンには、避暑の観光客でにぎわうというこのあたりも、今は閑散として冬の気配が漂っていました。下の写真をご覧ください。こんな風景なら気宇壮大なる研究も出来そう。ノーベル財団もすぐ隣だし。
この海岸、遠浅なのになぜか砂浜ではないのです。そのかわり、河原にあるような丸石が敷き詰められていました。しかも色とりどりの宝石のよう。ここは、荒波の打ち寄せない内海だからでしょうか。
いまでこそ、白鳥や渡り鳥たちが羽を休める平和な海岸ではありますが、ひと昔前は、刀を振り回すバイキングが跋扈し、十字軍の精鋭部隊が蹂躙するバルト海における軍事的要衝。血で血を洗う激戦の跡地であったらしいのです。夏草や。松尾芭蕉の気分にもなりました。
いまは平穏。ヴィスビーの夕景 |