後ろ向き
最近、原稿をたくさん書く仕事があって、本を山ほど並べて広げては、調べものをしている。すると、時々あるべき本が見つからないことがある。その後で、それが非常に気になってしまう。
ものを失くしたり、どこかに忘れたりすると、気になってしまうものだ。たとえ、手元には、他にも良いものが沢山あるとしても、なぜか失ったものばかりが、気になるのだ。
「出来なかったこと」も同じだ。出来たことも沢山あるのに、今日までに予定通り出来なかったものばかり気になる。何かの〆切前は、こういう気持ちになりがち。
しかしこれは、あまりに後ろ向きな考えかたかも。いままで出来なかったことではなく、これから出来ること、出来る時間をありがたがって楽しみたい。ボートみたいに、前だけ向いていきたいものだ。
やはり〆切のせいでしょうか。
珍しく殊勝なことを考えました。