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10月 9, 2016の投稿を表示しています

アリス・クーパー

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まだケヤキの葉が新緑に輝いていたころだから、この絵を描いたのは初夏だろう。こんな回廊の画像を見ていると、トンネルの向こうに不思議な景色が見えてくる。
1980年代のある日、まだ売り出し中の新米ロッカーだったアリス・クーパーは、長いトンネルの向こうに広がる、コンサート会場の景色を見ていた。彼がもぐりこんでいるのは、巨大な大砲の砲身の中である。ド派手な演出が売り物のグラム・ロックのコンサート。明日の本番では大砲の先から観客めがけて発射される予定なのだ。彼は恐怖のあまり冷や汗をかきながらトンネルの先を見つめていた。
幸い、スタントマンによるテストが何回やってもうまくいかず、この演出プランはボツとなり、アリス・クーパーは危険に身をさらすことなくコンサートを終えた。(かわりに大砲に乗っかって歌ったのだがこれが大受け)
デビッド・ボウイが亡くなってしまい、ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞。かつてのプロテストソングはいま、新しい時代の価値観で受け入れられようとしている。アリス・クーパー。もう一度、彼の勇姿を見てみたい。ディランのように今を歌うとしたら、彼はどんな詩を披露してくれるだろうか。

この狛犬は

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中国の古い街で、可愛い狛犬を見つけた。日本の神社で見かける守り神とほとんど変わらない。耳はパピヨンみたい。コアラみたいな愛嬌もある。人々の生活を見守る守り神であり、癒しの精霊のようだ。
先日、今話題の巨大生物の映画を観た。評判通りの素晴らしいCG技術で日本伝統の巨大生命体が鮮やかに描かれていた。しかし、あんなにリアルな映像が出来上がっているにもかかわらず、私の想像力はあまり刺激されなかった。もしかしたら、老人の私には、少々リアル過ぎるのだろうか?
その点あの狛犬は生きている。 ふとこっちを振り返ってニコっと目が合いそうだった。粗いつくりな分だけ、こちらの想像力に語りかけてくるようだ。

信じられるもの

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10月9日はジョン・レノンの76回目の誕生日。FBに生前の彼の言葉が紹介されていた。
「僕は、科学がその存在を否定しない限りどんなものでも信じる。妖精、神秘、ドラゴン。人の心に存在するものは、実際に存在しているんだ。夢や悪夢だって、いま感じているのと同じようにリアルじゃないか?」
中国の重慶郊外で、古い寺院の屋根を見た。
その屋根の棟では、魚の姿をした守り神が水を吹きかけていた。火除けの力を持つ精霊だ。この寺院を建てた人々には、不思議な力を持つ神秘の姿が見えていたのだ。ジョン・レノンのように、感性豊かで詩情あふれる人々だったのだろう。

磁器口

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かねがね古い中国に出会いたいと思っていた。
CYBERWORLDS2016の開催地、重慶の近郊に「磁器口」という古代からの陶磁器の生産地跡があって、石造りの家々が斜面を覆うように並んでいる。ウプサラ大学の林先生と空き時間にぶらぶらと訪れてみた。坂をのぼったりおりたりするたびに、景観がさまざまに変化する。やっと中国の情緒というものに触れられたような気がする。