未来が来た



今年はスタンリー・キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」製作50周年ということで、カンヌ映画祭を皮切りに70ミリのオリジナルネガからのプリントでの上映イベントが行われるそうです。いまだに色あせることないSFの金字塔。CGもパソコンも何もない1968年に生み出されたということが信じらません。

目をみはるような映像のクオリティに加えて、キューブリック自身とアーサー・C・クラークの精神世界の奥深さがこの作品の骨格となっているのでしょう。この作品は50年もの時を超えてなお、「宇宙的存在」としての人間への疑問を突きつけて来ます。その問題はいまもなお未解決のままそこに横たわっているし、宇宙科学が進めば進むほど、むしろ謎は深まるばかりのようです。

ボーマン船長はじめ乗組員の生命を脅かす人口知能「HAL」は、グーグルホームやアマゾンエコーの大先輩にあたるのですね。人間との共存を楽しみ、人間をサポートすることに誇りを感じていたはずの「HAL」。しかし彼はほんの少しの論理矛盾に出くわしただけで精神を病んでしまった。「AIによる狂気」「人類に敵対するAI」といったテーマは、今や現実の問題となりました。IOTについて一考する上で、もう一度この映画を見直すのも無駄ではないかもしれません。





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