イブの夜にメトロン星人を思い出した


先週、珍しく眠れない夜がありました。

羊を数えて夜半に目が覚める。何度目かの深夜、ちょうどメッセージ着信。おっ、どこぞの誰かも眠れないのね。スマホを取り上げました。なになに。「お友達のHさんがあなたを[ SKILLPAPER ]にお誘いしています」とのメッセージ。お友達のHさんはNHK時代の同僚です。いまはなんとスエーデンの大学教授。なるほど眠れないのではなくて時差ね。

[ SKILLPAPER ]とはなかなか面白そうではないか。ふむふむ。自分の専門領域を7つ登録するのね。僕の場合「デザイナー」「料理」「教育」とかのキーワードを入れてみた。なるほどね〜。こんな風に自分の専門領域とか興味範囲をいれておくと、世界中のヒトビトと交流できるのか。明日の朝には、またまた沢山のフレンドたちとつながっているのであろう。

そんなことをやっているうちにいつの間にか意識を失っていた。

翌朝起きてびっくり。そのHさんご本人から、なぜかゴメンネ風のメッセージをいただく。「あれは、どうやら巧妙なスパムっぽいから気をつけてください」とのこと。 あれま。そうだったの? 彼自身も、大学内の連絡用サービスと勘違いして登録したらしい。そして自動的にお友達に広まったんだって。いや別に大丈夫ですよ。僕にとっては実害もなにもなく済みました。それに意外に面白そうなサービスだったのですけどね。あれって本当にスパムだったのかしら。

このあと思い出したのは、メトロン星人のことです。

ウルトラセブン・シリーズでも人気の宇宙人です。第8話「狙われた街」(実相寺昭雄監督作品)に登場。イカのアタマのようなデザイン。このメトロン星人、なんと東京の安アパートの一室に暮らしていたのですよ。地球征服のために、人間界に溶け込むための努力をつづけたのでしょう。モロボシ・ダンと、ちゃぶ台をはさんであぐら座り。日本文化への卓越した順応性を披露して、ウルトラファンを驚かせました。

メトロン星人の地球侵略計画はおそろしい。地球人がお互いを信頼し合うという性質を利用するものです。駅前の自販機で「宇宙芥子の実」を染みこませたタバコを売る。この「宇宙芥子の実」を吸引した人間は、信頼していた人間を敵だと思い込むようになる。このタバコを使って、人類どうしを憎み合い敵対させ、やがて自滅させるというプランだったのです。

このプランは、幸いにもウルトラセブンの献身的戦いによって阻止されました。いまも地球は無事です。でも危なかったです。

このメトロン星人の地球征服プラン、フェースブックを利用してスパムを広めようとする新サービスに似ていませんか。フェースブックで「お友達」のネットワークを利用して、なにかのたくらみに誘導するサービスなんてね。よきよく考えてみれば、地球上で横行する「詐欺的サービス」というのは、だいたいが「安易に人を信用する」という「人の良さ」を悪用するものかもしれない。

イブの夜。すべての人は平和でお互いを信頼できる世の中の実現を祈っています。私も、一度は阻まれたメトロン星人の襲撃を思い起こし、自戒を込めながら、より安全で住みやすい世の実現を祈ります。メリー・クリスマスです。(=゚ω゚)ノ


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