ケヤキの一生と超新星

ケヤキの樹というものは千年以上生きることがある。
大学キャンパスにあるこのケヤキも、僕よりもずっと長生きするはず。ちょっとだけくやしい。


昨日の朝日の「科学の扉」で、一千年前に現れた超新星が、藤原定家の「明月記」に正確に記録されていたという話が紹介されていた。

現在観測されている、かに星雲の愛称で呼ばれるSN1054など、三つの超新星爆発のデータと一致するんだって。陰陽師の安倍家の記録を再録したものや、定家自身が観測したことが書かれている。とつぜん現れるので「客星」と呼ばれた。

一千年の時を越えて伝えられたって、何か超人的。地球から肉眼で見える明るさの超新星というのは、年間で数個程度しかない。定家が見たような、火星並に明るいものは滅多に出現しないそうだ。

残念ながら、これから残りの人生で、僕が超新星のに出会う可能性はとても低いのかと思う。でもケヤキ君、君なら見ることが出来るだろうね。超新星爆発。

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