バラの締め切り


バラには「締め切り」などというものはありません。

「今年の開花締め切りは、5月18日と早めになっておりますので、つぼみのご用意は4月中にはお忘れなく」なんて聞いたことないです。

それでも、いつのまにかちゃんと、それなりの季節にきちんと花を揃えている。一年間かけてじっくりと用意した成果を、満を持して開かせる感じ。急かされることなく、しかも仲間みんなと揃って咲かせる。これが自然界の摂理というものでしょうか。

「締め切り」というのは人間界だけの決まりごと。自然の摂理にはそぐわない。そもそもその語感が嫌です。目の前でぴしゃりと扉を閉められてしまう感じ。取りつく島もないというか、こちらを締め出そうとする隠れた悪意すら感じます。

英語での言い方を調べて見ましたが、「クロージング・デイト( 閉め日 )」とか「デッドライン( 死線 )」とか、やはり不穏な感じがいたします。

これらの言い方には、これまで人間界を仕切ってきた側の人たちの、怨念のようなものが込められているような気がしてなりません。「約束が破られたことへの苛立ち」や、「裏切られることへの憤怒」などなのでしょうか。

これを、もう少し優しさをこめた言い方に変えられないでしょうか。「締め切られる」側の人の立場で、もう少し穏便な言い方というか、感謝と喜びを込めた、こんな表現はいかがでしょう。

「満願日」
「達成祝日」
「提出歓迎日」

なにか、これに向けて頑張ってみようというモチベーションが満ちてきますよね。こんな感じなら、学生さんも、みんな人が変わったようにレポートに取り組んでくれるかも?

さらにもうすこし、愛情をこめてみましょうか。

「出来たねおりこうさんの日」
「待ってましたよ感謝の日」
「やったねタイム」
「やればできるじゃんデイ」

甘くしすぎました。
こんな期日は誰も守りませんね。
やっぱ、締め切りはあくまで「締め切り」かな。

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