磁器口 Get link Facebook X Pinterest Email Other Apps - Monday, October 10, 2016 かねがね古い中国に出会いたいと思っていた。 CYBERWORLDS2016の開催地、重慶の近郊に「磁器口」という古代からの陶磁器の生産地跡があって、石造りの家々が斜面を覆うように並んでいる。ウプサラ大学の林先生と空き時間にぶらぶらと訪れてみた。坂をのぼったりおりたりするたびに、景観がさまざまに変化する。やっと中国の情緒というものに触れられたような気がする。 Get link Facebook X Pinterest Email Other Apps
器を選ぶ - Monday, October 12, 2020 NHK時代からの恩師であるH先生は、なかなかの食通であり、全国各地の老舗料亭をご存知である。ある時私は、同僚とともに京都の下鴨茶寮に連れていっていただいた。人生で初めてご馳走になった本格的な懐石料理のことは忘れられないが、その時に女将から聴いた話が、とても味わい深く思い出される。 「うちでは、板前さんたちには、いつも美術館などで勉強させてます」 「なるほど、料理は具材の配色やバランスが大事だからですか?」と軽く返してしまった私を諭すように、女将はさらに話を続けた。 「いいえ、料理の配色も大事ですが、それよりもっと大事なのが器を選ぶ感性なんです。料理を引き立てるだけでなく、お膳の組み合わせや順番で、お皿やお椀を選ぶ眼を養って欲しいのです」 当時NHKで、映像デザインの仕事に携わっていた私にとって、まさに「眼から鱗」であった。お客様に食べていただく料理そのものも大事だが、それを載せてお出しする器を選ぶこともさらに大事。テレビ番組の内容が料理だとすれば、私が担当する「デザイン」はそれを載せる器のひとつではないか。「あんたはんは器を観る眼を待ってはりますか?」と聞かれているようで、恥ずかしい気持ちになったものだ。 京都という古都には、古くから伝わる伝統があり、それはまさに生きた教科書なのだ。まさか、これがH先生の策略であったとは思わないが、美味しい料理を味わいつつも、テレビ局デザイナーとしての自分を振り返り、勉強させていただく機会となったのである。 つづきを読む >>
ネット授業実験 - Friday, August 28, 2009 多数の遠隔地同士をむすんでの「音楽授業」を実現するための通信実験を行った。東京工科大学にも音楽の授業(作曲,DAWによる打ち込み)があるが、教室内で30人近くの学生の作品を聴いたり評価したりというのは意外にさばきが難しい。また、通常の音楽スクールにおいても、教室だけでの授業には、一度に教えられる学生数にも限界がある。 ネット回線を使って、遠隔地にいる学生と間で授業が出来れば、学生と先生のやりとりを、もっと柔軟で簡単なものにすることができるだろう。学生にとっても、自分の時間を有効に活用しながら、ポイントを絞った授業を受けられるようになるだろう。学生も先生も、それぞれ自分の空いた時間を活用しながら、効率的に授業に参加できるようになる。 こうしたニーズに応えるために、現在のネットインフラを使ってどれだけのことが可能なのか?「ネットによる遠隔地授業」の可能性をさぐるため、関連技術を持ったプロフェッショナルに集まっていただき、実証実験を行った。 ビデオカメラ(SONY / HDV-FX-7)を繋いでのセッティング 本日の参加者と実験シナリオ 株式会社アストラ から川村社長はじめ、技術部門のみなさん / 山中さん / 株式会社コンテンツキッズ から竹下さん / 東京工科大学→:吉岡先生、コーちゃん、マッキー、モックン、タイガー、カワイ君(みなさん長時間、ご協力ありがとうございました) 今回の実証実験では、作詞作曲をテーマにした仮想授業をベースとして、以下のようなシナリオで進めた。 [ A 基本授業と、作詞を想定したシナリオ ] 1:授業開始。先生と生徒のカメラ/音声コミュニケーションを確認。 2:生徒から、パワポデータ(作詞宿題)を提出。 3:先生が、その中からデータを選び、生徒全員に解説、添削。 4:生徒も、自分のパワポデータを修正して、再提出。 5:先生と生徒で、マンツーマンの授業、添削。 6:次回への宿題の説明、授業の終了挨拶。 [ B 作曲を想定したシナリオ ] 1:授業開始。先生と生徒のカメラ/音声コミュニケーションを確認。 2:「Soba」システムから「音ライン」WEBサイトを動かしてみる。 3:生徒がそれぞれ、作曲宿題を「音ライン」にアップロード提出。 4:先生が、その中からデータを選び、生徒全員に解説、演奏実演。 ... つづきを読む >>
円偏光 - Monday, May 03, 2010 上の素晴らしいアニメーションを見て下さい。分かりやすいです。この図は「右巻き(反時計回り)」の「円偏光」の状態を表しています。たしかに野球のボールの「カーブ」に似ているかも。光というのは電磁波の一種。これは電磁場の振動が伝播に伴って円を描いて、進んでいるようすなのです。そして「円偏光」には、右巻きと左巻きの二種あるのです。野球のボールに、カーブとシュートがあるのと同じですね。 ところでこの右巻きと左巻きですが、人間の眼にはその違いを見分けることが出来ない。3D映画の「Real D」は、このことを利用しています。スクリーンには、二台のプロジェクターから右巻きの光と、左巻きの光とで、二重の映像を投影。そうしておいて、観客は特殊なメガネをかけて、右眼では右巻きの光だけ、左眼には左巻きの光だけを見るのです。(もしかしたら逆かな? でも要するに撮影時の右目用のカメラの映像が、右目に届きさえすればいいんです。) 「Real D」方式用のメガネのは利点は、製造するのが簡単なこと。フィルター面に「円偏光パターン」を印刷するだけでいいので、生産コストも低い。ひとつあたり2百円以下。一方、もっと複雑な分光を行う「Dolby 3D」方式のメガネは、一個作るのに数千円もするそうです。だから映画館でも再利用されるのです。同じ理由でメガネが安いのは「IMAX 3Dデジタル」方式。しかしこの方式には、観客が頭を傾けてしまうと、二重像が見えてしまうという問題があります。私なんか、傾けるどころか寝ころんでヨコになるもんね。そうなると、二重像どころか、右目と左目の映像が逆転! こうしてみる限りでは、「Real D」は優れた技術のようです。さすがは最古参の技術。ソニーなども、この方式での3Dテレビの開発を計画中。しかし、なかなかどうしてそう簡単には結論は出ません。3D映画の上映方式には、このほかにも「スクリーン明るさ」「メガネの重さ」など、いろいろと判定要素があるので... ( animation by : wikimedia commons " Dave3457 " ) つづきを読む >>> つづきを読む >>