シースルーになってる
ハンバーガー・フリークの私が一番好きなのは、フレッシュネスバーガー。お店のテーブルに、必ずシースルーの花瓶が置いてあるのがお気に入りです。
1990年くらいだったか、iMacのデザインがシースルーだった時期がありました。本体もマウスも透明なプラスチック。しかもそれがミントグリーンやスカイブルーなどのポップな色彩だったので、iMacが沢山並んだオフィスは、遊び心とクリエイティブな空気に満ちていたものです。
近所の病院の待合室には面白いコーヒー自動販売機があります。内部に小さなカメラが設置されているらしく、コーヒーの製造工程をモニターに映しだすのです。
1;豆を挽く工程
2:お湯を注ぐ抽出工程
3:最後にフタを取り付けて取り出し口まで運ばれる工程
この全てがカメラで映像中継されるのです。その中で白眉といえば、それはやはり「抽出工程」。挽いたばかりの豆にお湯が注がれる重要なシーン。そしてその20秒間のショットには、こういう文字プレートが映りこみます。
「あなたのために一生懸命抽出中」
なんと嬉しいセリフ。お客への感謝の気持ちをストレートに伝えてくれる自販機。普通よりも倍くらい高いけど、ほっこり嬉しい気持ちになるではないですか。実際にコーヒーも美味しく感じます。スタバなどでも、店員さんに「あなたのために一生懸命抽出中」って言われたら、それは嬉しいですよね。
人間もこんな風にシースルーならばわかりやすいのにね。ご機嫌だったはずの人が急に怒り出すとか、怒っているようで実は誘って欲しいとか。人間というものは表面からは中身がわかりません。シースルーの自販機に比べても、だいぶめんどくさいものですよね