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1月 19, 2014の投稿を表示しています

ドーナツの分け前

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ドーナツというものは、小麦に卵や砂糖などをまぜた「ドウ」を油で揚げて「ナッツ」を乗せたものが起源だとか。「ナッツ」が無いときに、仕方なく穴を開けたのが、ドーナツの穴のはじまり。こんな話がいろいろと残っているのだそうだが、真相はわからない。
ただ、こうしてタリーズコーヒーで、300円も払えば、日本でもおいしいドーナツをいただくことができる。嬉しいことである。これでもし、ドーナツの製法についての特許が申請されていて、どこかで「純正ドーナツ製法保存協会」のような団体が、権利料を徴収していたとしたらそうはいかなかったかも。
僕がドーナツをひとつ食べるたびに、50円ほどの「製法使用料」を支払い、その50円は、どこかの権利者のもとへ届けられる。かくしてドーナツは、少しだけ高級な食品となり、特別な日に食べるデザートの仲間入りをする。

エレクトロニクスな時代

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このイラストの道は、「ブラック・ライオン・レイン」といって、ロンドンの西部「ハマースミス」といわれる地域にある。以前つとめていた会社の「海外調査」という目的で僕はこの通りに2ヶ月暮らしていた。ちょうど、湾岸戦争が勃発した年のはじめで、世界を覆い始める不穏な空気はあったが、相変わらず日本では空前のバブル好景気。基本的には楽観的な時代だった。

ロンドンの町並みはこの絵のように、どこを見ても石や鉄に囲まれていて、文字通り「固い」印象を受ける。木と紙の文化で育った日本人にしてみると、町にあふれる音の反響の仕方までが違うような気がしたものだ。

それである時、なるほどと気がついた。こういう「硬質」な環境だからこそ、ビートルズの音楽は、あんなにもドライでかっこいいサウンドになったのか。こんなハードな材質に囲まれた街で、ギターを鳴らしたならば、当然あのように質感のはっきりした、明瞭で重みのある音が出来上がるのかと。