火水未済 Get link Facebook X Pinterest Email Other Apps - Thursday, December 31, 2009 今日は2009年の大晦日。「易経・一日一言」から31日のページをめくってみた。易経六十四卦の最終にある「火水未済(かすいびせい)」が載っていた。未完成の時を説く卦(か)である。その説くところは以下の通り。 完成を終わりと満足しては、発展がない。自分が未完成であるということに気づくことで、人間は謙虚になり、努力成長しようと思うのだ。科学技術の発展も、ひとりの人間の成長と同様、終わることのない失敗と挑戦の繰り返しにならざるを得ない。 Get link Facebook X Pinterest Email Other Apps
帝国ホテルについて知ったかぶり - Saturday, October 05, 2013 スェーデンで大学教員をされている我が同輩H氏は、フェースブックでほんとに面白いことをつぶやく。彼のお話には、いつもいろいろと考えさせられる。このたび彼は、アマゾンのKindle版で 「ゴッホ-崩れ去った修道院と太陽と讃歌」 という立派な、デジタル本を出版したという。その手際の良さと行動力に感服するわけだが、それより面白かったのは、彼の感想。 キンドル版への登録はそれほど大変ではなく、本ができていれば30分もかからず登録できるという。そして彼はいまのこういうデジタル的な作業と、昔の作業をくらべて振り返る。彼が会社にはいった当時(それは僕がはいったころと一緒だ)は、学会発表の原稿は原稿用紙に手書き、会社の大部屋でチェリーかなんかをスパスパ吸いながら手書きで書いていたって。 つづきを読む >>
テンプレ人間 - Wednesday, November 02, 2011 てんぷら、ではない 最近の学生はよく、「テンプレありますか?」と聞いてくる。 「てんぷら」ではない。研究室に「てんぷら」はない。そば屋ではないのだ。彼らの言う「テンプレ」というのは、いわゆる見本(テンプレート=定規)のこと。つまり彼らは自分がこれから書くべき申請書や、依頼文、はたまたレポートや卒論などの文章の「すでに出来上がった」良き見本はないのかしら。そう言っているのだ。 一見立派な話でしょ。自分の文章には自信がないので、より良い見本があれば参考にしたい。できれば先生のお書きになった、理想的なものを見せて下さい。そのように考えているならば立派な話だ。受けて立とうじゃないか。 つづきを読む >>
モンブラン - Tuesday, January 06, 2015 モンブランというケーキは、ケーキのスポンジ生地に、クリのクリームをかぶせたもの。二つのお菓子素材を組み合わせたもので、いわば異種混合タイプのアイデア商品だ。茶色いクリクリームを生地の外側に塗っているうち、それが峻険な山肌のように見えてきた。そのようにしてこのお菓子は「モンブラン」という新しい次元に進んだのではないだろうか。 いま大学は、学期末の繁忙期に突入しており、卒業を控えた大学院の修士二年生にとっては、本当に大詰めのシーズン。どちらかというと、普段は学生の自主性にまかせる自由放任主義の研究室だが、いまだけは教員も学生も顔色を変えて完全臨戦モードにならざるを得ない。 今日もある留学生の学生と長時間のミーティングをしていた。その学生さんは、これまで二つのテーマを別々に進めていて、どちらも中途半端のままになっていた。これでは、どちらのテーマで行っても完成度が足りないな、ということで頭を抱えてしまった。しかし、ふたりで二時間ほどうんうん唸っているうちに、妙案が浮かんだ。 モンブラン! ふたつの素材を組み合わせて、新しいものを作る。これだ! これまで別々に進めてきたふたつのテーマを合体させて、ある別次元の結果を引き出すのだ。これならなんとかなりそうだ。本日の仕事の終わりに、モンブランに感謝する私であった。これも、おとといの晩に、夏休み中に食べたこのケーキを水彩画に描いてみた効能なのだろうか。 しかしこの研究、最後の最後まで気は抜けない。 つづきを読む >>