ネットによる価格破壊
9月25日の日経朝刊から、3つ別々の記事を拾ってみる。いずれも「ネットによる流通」が原因となって起こった「物価下落」に関するものだった。その要旨をまとめて並べてみよう。
その1「価格破壊-新たな潮流-ネット・PBが主役」
景気は最悪期を脱したが、物価下落は止まらない。需要ギャップの拡大に加え、プライベート・ブランド(PB=自主企画)やインターネットの普及といった構造変化が新たな価格破壊を起こしている。
その2「パソコン勢力図に変化-ネットブック-低価格・小型」
小型のノートパソコン「ネット・ブック」がパソコン市場の牽引役となっている。安く、持ち運びやすい点が消費者に受け入れられ、瞬く間に世界的なヒットとなった。市場を活性化する一方で、パソコン価格の低下を促し、業界の勢力図にも影響を及ぼしている。
その3「東京ゲームショーきょう開幕-ネットが主戦場」
ソニー・コンピュータ・エンタテインメントの目玉は「PSP go」で、ゲームソフトはすべてネットから取り込む。パッケージにして店頭などで販売する従来の仕組みを根底から覆す。販売店側からは「ソフトで稼ぐ仕組みが崩れかねない」と懸念が広がる。