ザトウクジラの歌
1980年代に、バーミューダ諸島でザトウクジラの行動を研究していた、ペイン夫妻(ケイティー・ペインと夫のロジャー・ペイン)は、水中で、人間の耳では聞き取れない、超低周波、超高周波の音を録音して分析した。そしてその中から、ある種の複雑で洗練されたコミュニケーション言語のような音響パターンを発見した。(参考:wiki クジラの歌)
続いてケイティーは同じ手法を使って、動物園にいる象たちの言葉を分析した。なんと象舎の中は、超低周波の音に満ちていたという。この象舎にいた二頭の象は、人間の耳で知覚できる音の3オクターブも低い音を出しながら、1メートル近い壁を隔てて、じっと向かい合っていたという。おそらく、分厚い壁を通り抜ける会話をしていたのではないだろうか。
ケニアでは、象の雄と雌が、五年ごとに遠く離れたお互いを、難なく見つけ出す。またジンバブエでは、数マイルも離れた所にいる象たちが、正確に動きを合わせている。また、ボツワナの象たちがチョベ川に向かう足跡を調べると、それは定規で引いたような直線であるだけでなく、それぞれ等間隔の平行線になっていた。また、象たちは、何週間も会わずにいた相手と同じタイミングで、別々の方向から泉にやってくる。