「円偏光」ってなに?


いつのまにか私の研究室で「エンヘンコウ」という難しい光学の専門用語が、平気で使用されるようになりました。エヘン。漢字で「円偏光」と書きます。

しかし正直なところ、はじめて「円偏光」という言葉を聞いたときは私も「ウンン?」となったもの。理科系出身なんだけどね。研究室で「円偏光」という難しい用語が、ハバをきかせるようになったのはなぜか?それは、私の研究室のテーマでもある「3D映画」の上映技術について説明するのに不可欠だからです。特に「右目用と左目用の映像をどのように分離するか」という、とても大事なポイントを説明するときが「エンヘンコウ」君の出番なのです。

( photo : RealD社 の円偏光方式のメガネ )

「円偏光」は特に「IMAX 3D デジタル」と「Real D方式」のふたつの違いを説明するときに重要なのです。(これに加えて「ドルビー3D」との違いというさらにややこしい問題もあるけど、今はちょっと置いておきますね。)なぜならば、「IMAX 3D デジタル」が「垂直偏光フィルター」を使っているのに対して、「Real D方式」は「円偏光フィルター」を使っているということを、その違いを説明することが重要だからです。

でも、3D映画の上映技術に関する話をはじめて聞く学生クンたちに、いきなり「円偏光」とか「垂直」偏光なんて用語を使ったら、彼らはすたこらさっさと逃げていってしまいます。「垂直に対して円ということは、まっすぐなのか(つまり直球)曲がってくるのか(つまりカーブ)の違いだからカンタンだよー」なんて、いい加減なことを言っていると、そのうち自分でボケツを掘ることに。

ここには「光の性質」という、分かりそうで分からない不思議な物理学の世界が広がっているし、今話題騒然の「3D映画」や「3Dテレビ」の神髄。ちょっとだけ頑張って、光の「右巻き」と「左巻き」の問題や、映画との関係について、科学的うんちくに没頭してみたいところです。

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