さすがはギリシャ

登り坂も下り坂も同じ一つの坂

ギリシャの哲学者ヘラクレイトスの言葉だと伝えられています。(この絵は、ラファエロの名作「アテナイの学童」で、ヘラクレイトスに扮するミケランジェロ)ヘラクレイトスさんのおっしゃるように、坂というものは、下るときは楽なもんだけど、登るのは大変なもの。あるいは全く逆に言えば、坂というのは、転げ落ちるときは大変だけど、いつかは上り坂につながるもの。

連日、急な坂を転げ落ちるように下落を続ける、世界の株式市場。その震源地であるギリシャについても、現地発レポートが目立つようになってきた。中学校の先生方が、解雇を不服としてテレビ番組をジャックするくらいだから、さすがのギリシャも相当深刻になっているのかな。

時事ドットコムにある、4月時点でのギリシャ・アテネ市内のレポート。この現地リポート「債務危機・そこに生きる人々」によると「この国がデフォルト(債務不履行)を取り沙汰されるほどの危機に陥っているとはとても思えない。4月なのに日に焼けてしまうほど強い日差しの下、街角のカフェや観光地は人であふれ、南欧らしいのんびりムードが漂う。道端では犬が、あまりに無防備な姿で昼寝していた」ということ。日本なんかよりもよっぽど余裕じゃん。写真を見ると、いい年したおじさん達が昼間から、カフェで音楽聴いてるし。

いいなあ。

さすがは、人類最古の文明を誇るギリシャです。このレポートにもあるように「どこからどこまでが遺跡なのかわからない」くらい、長い歴史をくぐり抜けてきたこの国、「リーマン・ショックなんて、ペルシア戦争の時や、十字軍の侵入で国が崩壊しかけた時にくらべたら、蚊がとまったようなもの」なんていうところかな。いやいやさすがです。

ドイツやオーストリアなどの、真面目で冗談の通じない国々では(いや、ほんとに冗談じゃない)、ユーロ圏を分割して「北部同盟だけの通貨同盟」を提唱する動きもあるといいます。ほんと、そのほうがいいんじゃないですか。やはり、エーゲ海に面した国々と、北の厳しい自然と闘っているど真面目な国とが、通過を統一して、経済圏をつないではまずいんじゃないでしょうかね。経済というものは、不均衡な状態が均衡へと動いていく、そこに商機を求めるもの。財政状態や政策のバラバラな国々をひとつの通貨圏にまとめてしまったら、それは金融トレーダーの格好の標的になってしまうんですね。

「アテナイの学童」でも他の哲学者とは離れて、独り考えにふけるヘラクレイトスさん。こんなふうに考えているように見えます。「どんなに落下しても、一度下がったものは、いつかは上がるもんでしょ。大丈夫大丈夫。同じ一つの坂なんだから」。

( picture : wikimedia )

ギリシャはさすがです >>>

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