原始力復興委員
いろいろのせました |
おいしそうに描けてるでしょうか。先日もご紹介した「プティ アクィーユ」のシャルキュトリーをいただいているところ。フランスパンに「パテ ド カンパーニュ」を乗せて、いろいろなお野菜やピクルスも。もちろん赤ワインも一緒である。
あまりにおいしくて、ふと変なことを考えた。これだけの食材だが、これをぜんぶ自分で揃えるとしたらどれだけ大変か。トマトを育て、小麦を挽いてパンを焼く。鶏を育てパテに仕上げる。ぶどうからワイン? いや無理無理。スーパーやネットですべてをまかなう僕の生活は、もう現代社会の流通機構にフルに依存している。恵まれ過ぎで、罪悪感さえ感じるほど...
こんな僕が、ビッグイシュー9月号(☆1)の「原始力復興委員」という記事を読んだ。新潟県糸魚川市で古代人の生活を実践している山田修さん。彼は、磨製石器に木製の柄をつけて斧を作る。その斧で肉を切り丸太舟を作る。丸太舟で青森までの780キロの航海に出る。「縄文人の見習い」として生きることが、底抜けに楽しいのだそうだ。こういう山田さんの生き方、軟弱な僕には真似出来ない。だけど、いつかは僕もこういうことを、真剣に考えなければならない日がくるだろう。
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☆1:
ビッグイシュー日本版 2015年9月号
奈良美智さんの巻頭インタビューもすごくよかったです。今回は、ものすごく暑い夏の日に八王子駅前の販売員さんから買いました。その直後にゲリラ豪雨が来たのを覚えています。